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PDCAサイクルとは?PDCAの具体例と営業の目標達成に必要な3つのポイント!

投稿日:2017-11-06 更新日:

今や製造業に限らず、Web業界を始め様々な業界・業種でも耳にするようになった「PDCAサイクル」。企業のさまざまな部門やプロセスの改善に役立てて目標を達成するためのサイクルですが、最近では起業家の間でも浸透してきています。

ただ、コンセプトは理解できるが具体的にどう適用したらわからない、という人も多いのではないのでしょうか。

起業家、個人事業主、フリーランスの方にも共通で、かつ重要な、営業の現場でのPDCAサイクルの利用について、目標達成に必要な3つのポイントをお伝えします。

PDCAサイクルとは?

PDCAサイクルとは

典型的なマネジメントサイクルの1つで、計画(plan)、実行(do)、評価(check)、改善(act)のプロセスを順に実施する。最後のactではcheckの結果から、最初のplanの内容を継続(定着)・修正・破棄のいずれかにして、次回のplanに結び付ける。このらせん状のプロセスを繰り返すことによって、品質の維持・向上および継続的な業務改善活動を推進するマネジメント手法がPDCAサイクルである。出典:ITメディアエンタープライズ/情報システム用語辞典

引用元ではマネジメントサイクルのひとつと表現されていますが、業務プロセス、生産プロセスはもとより、営業の仕事、仕事の仕方、人生の計画などさまざまな局面で活用できる手法です。

PDCAをわかりやすく分解すると!

「Plan=計画」

目標を設定し、目標達成のために何をするべきか仮説を立て、プランニングすることです。

重要なのは「誰が:Who」「いつ:When」「どこで:Where」「何を:What」「なぜ:Why」「どうやって:How」「いくらで:How much」と、細かく計画していくこと。

「Plan」は5W2Hの考えのもと、目標達成のための計画を練ることが基本となります。

新年の目標設定を考える時期が近づいてきましたが、目標として「PDCAサイクルをまわして頑張ります!」では計画としてはダメなんですね。

「Do=実行」

計画をもとに実行することです。

計画したことを意識し、結果が分かるように、時間を測る・数を数えるなど数字を付けることが大切です。実行で大事なことはふたつ。計画を意識して行動する事と、あとで評価できるように、結果が分かるような仕込みをしておくことです。

「Check=評価」

計画に沿った実行が出来ていたのかを検証することです。

実行した結果が望むものだったか、そうでないかを調べて、善し悪しを判断します。この時点では良かったか悪かったかだけを判断します。

判断するうえで、先ほどの実行のときに仕込んだ結果を使います。なので結果は数字のような誰が見ても分かる基準があると、具体的根拠ができるので検証の正確性が増します。間違いではないですが、人の意見は、主観であることが多いので、具体性に欠ける場合が往々にしてあるので、判断するときは気をつけましょう。

「Action=改善」

検証結果で見えた、課題の解決策を考え改善することです。

実行した結果、この計画を続けるか・止めるか・改善して実行するかなどを、この段階で考えます。結果が悪いとしても、結果が出るまで時間がかかるとわかっているものは、この段階では「続ける」という見直しになります。

この時に、次のサイクルの「Plan」を意識して考えることが重要なポイントです。これこそが、PDCAサイクルのサイクルと言われる所以です。

PDCAの具体例

例えばブログ記事で収益を上げるネットビジネスの場合

例として「1カ月間で、Webサイトのアクセス数を増やしたい」とします。この目的を達成するためには、PDCAのサイクルをどのように回せばよいか具体例でみていきます。

①Plan

1日1個の記事を、そのメディアが想定しているターゲットに向けて書くと決めます。

対象を決めたら、その対象がどのようなことを知りたいかニーズを調べ、それに沿って、例えば1日100アクセス(現状50アクセス程度だったとしたら)に見られるような記事はどのようなものかについて考え、方針を決めます。

②DO

1日100アクセスがあると①で想定した記事を、実際に書いてみましょう。

③Check

「1日100アクセス」という目標を達成できたかを調べ、達成できていなければそれはなぜなのか、原因を模索します。

PDCAサイクルを回すという中で、継続的に結果がでない原因のひとつに、達成しなかった原因だけわかればいいという考え方です。

ここで大切なのは、目標を達成した記事についても検証することです。何が良くて目標が達成できたのか、検索順位のチェックや、ライバルチェックなどもしながら、次の記事にどう活かすか、さらに良くする方法はないか検証します。

達成できた理由を探ることにより、その方法を他の記事にも適用することで同じような結果が得られるとすれば再現性が高まり、収益拡大が継続します。

調べたニーズが間違っていたのか、内容は良かったが結果として競合が強かったなど、達成できなかった要因を確定し、次に目標を達成できるようにしっかりと原因を考えます。

④Action

検証で見えた原因を次の記事で生かしたり、計画段階で記事だけでなく発信の手段を考えたりすることで、改善出来る可能性があります。

様々な方法を試してPDCAサイクルを回して、何がダメで何がいいのかを見極めていきましょう。

そして、そのノウハウを整理し蓄積し活かしながら、目標達成までの量をこなしていくことでアクセス数を伸ばしていくことが可能になります。

PDCAサイクルをまわして目標達成のために大切な3つのポイント

目的・目標の設定を明確にすること

PDCAサイクルにおいて、目的と目標は最も重要です。何をするのか・誰に対してするのか・なぜするのか・どのくらいの量を行うのか・いつまでに行うのかを細かく分析して設定します。

「Plan→Do→Plan」の繰り返しになっている

PDCAサイクルがまわらない原因として最も多いのが、「Plan→Do→Plan」の繰り返しになり「Check」と「Act」が存在していないということです。

「Do」での結果が「Plan」からあまりにかけ離れているときに、検証をせず、自らの経験則などでこのズレを修正してしまいます。

その結果、適切な「Check」が出来るわけもないので「Do」から再び「Plan」に戻り、また「Do」で実行するという繰り返しになってしまうのです。

本人はPDCAサイクルをまわしているつもりになってしまうのも問題です。

レポーティングすること

目標と進歩状況や結果をレポートにまとめておくことで、変化に対してその要因を具体的に分析できます。

また、サイクルを回す上で、前回の施策の結果から改善し実行した後、どのような影響をもたらしたかが常に分かるようにしておくことが重要なポイントです。

PDCAサイクルの概念に「スパイラルアップ」という言葉がありますが、これは「螺旋状(Spiral)に向上(Up)していく」という意味があります。

つまりPDCAサイクルを繰り返し、品質を向上させることで、螺旋階段のようにスパイラルアップしていくという考えです。

Actionから、Planに戻り、改善を繰り返し向上してこその「PDCAサイクル」です。一度やったら終わりでなく、その経過をレポーティングしてこそ再現性・汎用性を高めることができます。

まとめ

PDCAサイクルを回していく上で大切なポイントは

  • 目的・目標の設定を明確にすること
  • 「Plan→Do→Plan」の繰り返しにならないように
  • 強制的にでも「Check=検証」の時間を設けて定期的に振り返り
  • 次の「Action=改善」につなげることが大切

PDCAは生産管理のみならず、幅広い分野のビジネスに有効な手法です。

PDCAサイクルは、「P→D→C→A」と1周して終わりではなく、「A」まできたら、また「P」に戻り、さらに高いレベルの「PDCA」を回すという「スパイラルアップ(らせん状の成長)」を遂げていくというのがPDCAの本質です。

日常生活や、あなたのビジネスにもさっそく活かしてみてください。

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