「月収100万円以上稼ぎたい!」。サラリーマンの憧れの月収として挙げられる「月収100万円」という数字。
ただし、実際には税金が掛かってしまうため、手取りは100万円ではありません。月収100万円の場合の税金はいくらくらい取られるのでしょうか?その他に住民税も取られ、結局手取りはいくらになるのでしょうか?確認しておきましょう。
所得税はいくらかかる?
日本の所得税は累進課税となっており、所得が高くなっていくにつれてその税率が上がっていきます。所得税税率は次の通り。

出典:国税庁HP「No.2260 所得税の税率」
例えば「課税される所得金額」が700万円の場合には、求める税額は次のようになります。
700万円×0.23-63万6千円=97万4千円
※ 平成25年から平成49年までの各年分の確定申告においては、所得税と復興特別所得税(原則としてその年分の基準所得税額の2.1%)を併せて申告・納付することとなります。
この速算表をつかえば、所得税の金額は簡単に算出することができます。
では、月収100万円、年収1200万円の所得税を計算しておきましょう。
- 所得税は、1200万円×0.33-153万6千円=242万4千円
住民税はいくら?
住民税は、2007年度(平成19年度)からは税率が所得段階に関わらず一律6%(道府県民税4%と合計して10%。標準税率)となっています。
つまり、月収100万円、年収1200万円とすると、住民税は一律10%かかるので
- 住民税は、1200万円×10%=120万円
というわけで、所得税、住民税を合わせると362.4万円となりますので、
- 年間の手取りは、1200万円-362.4万円=837.6万円
- 月の手取りは、69.8万円
つまり、約3割が税金としてとられ、手取りは70万円程しか残らないというわけです。
実際には、控除額など人によって異なるので若干前後しますが、3割近くが税金としてもっていかれるというのは結構大きな割合ですね。
ちなみに、年収4000万円を超えると、なんと所得税・住民税で55%も税金が掛かりますので、ストレスを溜めて必死に働くのもなんだか張りがなくなってしまいます。
税金を引くと月収100万円の手取りは意外に少ない!
前述のとおり、日本は累進課税制度を採用しているため所得が高くなるにつれ税率が上がっていきます。
例えば、サラリーマンで年収1000万円!というとちょっとしたステータスでもありますが、だとしても手取り自体は700万前後となり、大体3割ほどが税金でなくなると考えて良いでしょう。
月収の手取りでは60万円弱。ボーナスを含んで年収1000万円だったとすると、手取り月収はさらに少なく、生活に困りはしないものの、教育費・住宅ローンなどなどを支払うべきものを思えば、自由で豊かな生活とはならないようです。
以前、年収800万円を超えると幸福度は増えないという事を記事にしましたが、税金事情にも関係するのかもしれません。
関連記事:年収と幸福度の関係に驚き!幸せな生活と感じる年収とは?
まとめ
月収100万円の税金は、計算してみると約3割の30万円。手取りは約70万円ほどになることがわかりました。
国税庁の平成19年度から26年度の所得税の税率表では、最高税率は40%。つまり2014年までは最高税率が1800万円以上の40%でしたが、2015年からはさらに一つ上の段階の4000万円以上の45%が増えています。
年収4000万以上は雲の上の話と感じる方もあると思いますが、もう一つひっそりと増税になっている点としては、復興特別所得税というものが付け加わっています。
平成25年から平成49年までの各年分の確定申告においては、所得税と復興特別所得税(原則としてその年分の基準所得税額の2.1%)を併せて申告・納付することとなります。
出典:国税庁HP
全国民の所得税が25年間増税されることになっているんですね。
さらに、消費税増税も目前に控え、今後は税金もさらに上がっていく要素の方が強い状況です。そういった状況の中、今後しっかりと経済的な安定を求めるのであれば、会社以外にも収入の柱を持つことが大切になってくるのではないでしょうか。
私も収入の柱を増やすべく活動をしています。いっしょにがんばりましょう。