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100円で投資デビュー!?広がる100円積立投信3つの有効な投資法とは?

投稿日:2017-07-11 更新日:

投資信託を100円から購入できるようになりました。

もともと、数百円から数万円から投資できるだけでも、株式投資と比べても投資のハードルが低いのですが、SBI証券と楽天証券が5月末に投資信託を『100円から買えるようにします』と発表したことで、ネット証券各社が投資信託の最低買付金額の引き下げを発表してきました。

SBI・楽天・松井・マネックス・岡三で投資信託が100円から買えるようになっていて、今後も追随する会社が出てくると思われます。

「投資ってなんだか敷居が高い!」「リスクは嫌だけど投資はちょっと興味ある!」という投資初心者にとっては、かなり敷居が低くなったといえます。

100円投信の魅力とその特徴を活かした有効な投資法をお伝えします。

100円で投資デビュー!その魅力とは?

従来、投資信託といえば「1万円」が最低購入金額でしたが、インターネット証券会社、インターネット銀行を中心に1000円からの積立が可能になり、ワンコイン(500円)の積立も可能になっていました。

それが、この5月からは楽天証券、SBI証券が100円から購入できるようなり、しかも積立買付だけでなく通常買付も対象になりました。松井・マネックス・岡三証券もこれに追随しています。

100円投信の狙いは?

引き下げの狙いについて楽天証券の清野英介執行役員は「主に30歳代の若い世代の資産形成ニーズに対応する」と話す。少額投資非課税制度(NISA)や個人型確定拠出年金(iDeCo)の浸透で、投資を始める若年層が増えている。「資産形成したいのに投資は怖いと思っている人でも、100円であれば始めやすい」(清野氏)出典:マネー研究所

確かに、今年は「iDeCo」の登場もあり、これまで投資に感心がなかった世代にも「投資」が身近なものになってきています。投資というと、「まとまった資金ができてからスタートするもの!」というイメージがあったり、「わかりずらい」「リスクは嫌!」など何かと後回しになりがちでした。

それが、100円から投資可能となれば、その敷居はかなり低くなったといえます。まとまった資金を作るために少額の積立が可能になり、ゼロからでも投資スタートがしやすくなりました。

さらに、リスクが嫌には違いないですが、1万円が値下がりして5,000円になるのは嫌だけど100円が50円になるのは勉強代と思える許容範囲かな と個人的には思います。まだ、投資信託での投資経験がない方もこの機会に投資をはじめてみたらいいと思います。

ただし、毎月100円ずつ積み立てて、十分な資産形成というわけにはいきません。毎月100円を30年間積み立て、年平均5%リターンで運用できたとしても、最終積立金額は8万3226円にしかなりません。

つまり、毎月100円ずつ積み立てがでますよと言うのは、証券会社の一種のセールスプロモーション的な物言いであり、現実的にどれほどの資産形成になるかというと、効果が期待できるほどにはならないということですね。

100円投信の魅力とは?

とはいえ、投資初心者さんにとっては、投資の敷居が低くなったことには違いありません。例えば、毎月1000円で10銘柄に分散投資をしてみるのも経験になります。1000円を1つの銘柄に投資するときと比べて、「分散投資」の経験は可能です。

ただし、これも、どれほど魅力的な投資になるかというと「それほど・・。」という感じ。

実は100円投信の魅力は、投資をはじめよう!という気持ちになって、「証券口座開設」「口座に入金」スタートするために、ネット証券のサイト内のさまざまな金融の情報や、為替、投資のいろは・・など自分の事として見てみる 経験をすることではないかと思います。

ちなみに、上記5つの証券会社のうち、3つで口座開設していますが、投資に利用しているのは1社のみ。使い勝手や、情報量など、やはり各社違いもあるので自分の目で確かめる「行動」は大切です。

初心者向けだけではない!100円積立投信3つの有効な投資法とは?

①再投資に活用

株式の配当や債券の利子で生じた端数のお金を100円投信で再投資に回す。たとえば株式の配当金が1万900円だった場合、その配当金をさらに運用するため投資信託を買うにしても、1万円までは買付資金に回せるが、端数である900円については投資信託の購入資金に回せないため、証券総合口座でMRFの買付に回されます。

MRFは投資信託とはいえ元本割れリスクが極めて低い、安全性の高い投資信託だが、ご存じのようにこの低金利下ではほとんど収益が得られない。でも、100円以上1円単位で投資信託の購入に回せるのであれば、900円の端数分も、より高いリターンが期待できるMRF以外の投資信託に再投資できるようになるということです。配当金もできるだけ有利に運用したいと考える投資家さんにはメリットです。

②「ポートフォリオ」に細やかな対応可能

松井証券はロボットアドバイザーが顧客に最適なポートフォリオを提案する「投信工房」との連携を狙う。投信工房は年齢や年収、資産運用の目的など8つの質問に答えると、その人にあったポートフォリオを提案するサービスで、30~40代の利用者が多いという。

例えば国際分散投資を選択した場合、内外の株式や債券、不動産投資信託(REIT)などの指数に連動する約10本のインデックス投信でポートフォリオを組むため、ある程度まとまった資金が必要になる。100円単位で購入できれば、より低い購入金額で理想のポートフォリオに近づけることができる。出典:マネー研修所

さらに、投信の価格変動によって崩れた資産配分比率を元に戻す「リバランス」をする際にも、購入単位が小さいほうが配分比率を微調整しやすいというメリットがあります。

③ポイントサービスとの連携も!

楽天証券は8月末以降、ネット通販「楽天市場」などでたまる「楽天スーパーポイント」で、投信を購入できるようにする予定だそう。「ポイントが100に満たない場合も、現金を追加して投信を買えるようにする」(清野氏)とのことで、個人的にはこの部分が気になります。

というのも、投資の話とは少しズレますが、ポイントの有効期限が迫って、結局端数すぎて失効させてしまったり、無理して使おうとして普通なら買わないものを無駄に購入してしまったり・・。そんな微妙なポイントでも投信が購入できるなら、ここは魅力と思います。

まとめ

投資信託の投資額が100円からできるようになったことで、投資のハードルがより下がったのではないでしょうか?今まで投資をしたことがない・投資に慣れていないという方は、まずは少額から積み立て投資を始めてみてはいかがでしょうか?

ただし、積立投資を継続していくにしても、どこかの段階で100円積立から脱する必要はあります。20~30年という長期にわたって毎月100円ずつ積み立てたとしても、最終積立金額は大きな金額にはならないからです。

100円の積立による資産形成はそもそも不可能なので、投資のリスクに対する恐怖心が和らいだら、積立金額を引き上げることが大切です。

当然ですが、積立金額が小さくなれば投資のハードルは小さくなりますが、将来のリターンも小さいです。ある程度経験や自信がついたら、将来どれくらいの資産を作りたいか目標設定して、逆算して、月々どれくらいの金額を積み立てるのかを決めるのも良いと思います。

いずれにしても、はじめの1歩、この行動が大切です。この一歩が踏み出しやすくなったとしたら100円積立投信の価値は大きいといえますね。

いっしょにがんばりましょう♪

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