先日、タイの首都バンコクに旅行に行く機会があり、タイの平均年収が気になったので調べてみました。
タイの物価は安い!という印象が強かったのですが、いざタイで滞在してみると、イメージ通り日本と比べて物価が安いと感じるものと、全然安いと感じないものとか混在していて、驚きました。タイに移住を考えている方や、タイに旅行の予定がある方に参考になれば幸いです。
タイの平均年収は?
タイの平均年収は日本円にして138万円~140万円です。ただしこれはワールドサラリーズの月収所得から計算したもので、いわゆる上位の職業の平均と言えます。
タイは完全なる格差社会で、学歴、職種などによって大きな収入格差が生じています。また、地域による賃金格差も非常に大きいといわれています。
バンコク以外では農業、林業、飲食店などでの就労人数が最も多いといわれていて、月収は大体5000~15,000バーツが基本となるようです。(2019年2月:1バーツ=3.48円)
タイ国家統計局による調査(2015年)によれば、タイ国内の一人あたりの平均月収は9,330バーツだったそうです。
単純計算すると平均年収は11万1960バーツということになります。仮に1バーツ=3.4円として計算すると個人の平均年収は38万円程度ということになります。
前述の平均年収は上位の職業に就いている人が平均数字を引き上げている現状があり、実際の平均年収は、推定30万~40万円程度が主流で、その辺りが中流階級の指標となるようです。
日本の2017年の平均年収が432万円。タイと日本の金銭感覚を測るときに、日本円で表したうえで10倍するとイメージしやすいと言われますが、タイの平均年収は日本の感覚でいうと、年収300~400万円程度が主流ということ。感覚的には近い数字と言えそうです。
タイの物価は日本と比べて安いとは言えない!?
タイの物価を日本と比較した場合は、タイはアジアの中ではまだまだ物価が安い国として有名です。2019年現在もその認識で間違いありません。物によりますが、日本の2分の1から3分の1といった印象でしょうか。
ただし、首都バンコクでは、日本で生活するのと変わりないぐらい便利に生活できる代わりに、日本で生活する水準の衣食住をすると物価が断然安い!という印象ではないようです。
先日のタイ旅行で感じたものをピックアップすると
- 外国人向けレストランでトムヤムクンや海鮮ディナー・・・2人で3,000バーツ(約1万円)
- 日本でお馴染みのフランチャイズ店でカフェ(スタバやモス)・・・日本円で日本と同水準
- コンビニの水・・・タイ産ミネラルウォーター 500ml:10~13バーツ程(40円未満)
- タクシー・・・タクシー初乗り:35バーツ(約120円)。ただし旅行中乗ったタクシーはどれもメーターを使わず、乗る前に価格交渉要。乗車拒否も多い。それでもバンコク中心部の移動は150バーツ(約150円)払うつもりなら大体どこへでも移動できる。
- トゥクトゥク(三輪タクシー)・・・10~20分位の距離で約70~150バーツ(観光客価格)
- ローカルレストランのタイラーメン・・・160バーツ(ツアー客が立ち寄る店)
- 電車・・・BTSは15~52バーツ(約50~180円)、MRT(地下鉄)は16~42バーツ(約50~140円)
- フットマッサージ(デパート内のサロン)・・・45分450バーツ(約1530円)+チップ100バーツ
実際に滞在中に利用したものでこんな水準でした。衣料品については、購入はしていませんが価格をみると、ユニクロは割安感なしでした。ナイトマーケットや現地の人も利用する衣料品マーケットなどではTシャツ80バーツなどが普通にあり輸入品や外国製品は日本と同程度で割安感がなく、現地のものの物価はやはり日本の3分の1以下といったものも多かったです。
まとめ
- タイの平均年収は日本円にして138万円~140万円(上位の職業の平均)
- タイ国家統計局による調査(2015年)によれば、個人の平均年収は38万円程度
- タイの物価を日本と比較すると物によるが、日本の2分の1から3分の1
- 外国製品、外国系のフランチャイズやショップでは衣・食とも割安感はない
- 現地の屋台や現地の人が利用する市場では日本の3分の1以下のものも多数ある
タイ移住の人気が上昇していますが、日本で生活するのと同水準の衣食住を求めるとなると、物価が3分の1で済むというのは少し無理がありそうです。
タイは格差社会で、学歴、職業、地域によって年収にも大きな格差があります。同時に、地域によって物価水準にもかなり開きがあります。タイ移住を考えるならどの地域でどんな暮らしをするか・・も重要なポイントになりそうです。
今後を考える
タイでは共働きが当たり前で、副業も当たり前なのだとか。一般的にはまだまだ週休2日は浸透していないそうです。
日本においても、これからの時代、なんとなく過ごしているだけでは苦しくなるばかり。何かしら手を打たないと、と漠然と感じている人も増えています。
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