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医療保険の払込期間 60歳払いと終身払いどう選ぶ?30歳女性、40歳女性で検証!

投稿日:2017-12-18 更新日:

最近では、保障が一生続く、終身タイプの医療保険が主流になってきました。医療保険に加入するにあたり、給付日額、保障内容、付加する特約など決めたあと、最後に悩まれるのが多いのが、払込期間です。

60歳払いと終身払い、どう選ぶのがいいのでしょうか?ここでは、30歳女性、40歳女性の具体的な保険料も参考にしながら、払込期間を決めるときのポイントをお伝えします。迷っている方は参考にしてみてくださいね。

医療保険の保険期間と払込期間

保険期間とは

保険期間は、契約による保障が続く期間のことを言います。この期間内に発生した入院や手術に対して保険会社は給付金を支払います。

医療保険の保険期間は、10年、15年、20年、60歳まで、80歳まで・・など色々ありますが、平均寿命の延びの影響もあってか、最近では保険期間「終身」というのが主流になっています。

払込期間とは

払込期間は、契約者が保険料を支払う必要がある期間をいい、例えば保険期間が一生涯続く終身保険の場合、払込期間をいつまでにするのか設定することができる場合がほとんどです。

ただし、保険会社によって、「60歳、65歳か終身の3通り」「60歳、65歳、70歳、80歳、終身・・」など比較的柔軟に設定できる場合など設定できる年齢は異なります。

例えば、払込期間を60歳に設定すれば、60歳まで保険料を払えば、その後保険料の支払いをせず、一生涯保障が続いていきます。しかし、その場合は、終身払、65歳払いに比べて、保険料は高くなります。

30歳女性、40歳女性の場合の保険料の差の目安

一般的には、「保険料は安い方がいい」「働かなくなる頃には、保険料の支払いがない方がいい」という要望が多いです。しかし、払込み期間を短くすると、月額保険料は高くなりますから、残念ながら、払込期間は短く、保険料は安くとはならないわけです。

その場合、具体的な保険料も知った上で、総合的に判断していくことになります。ここでは、FPがオススメする医療保険のランキングに必ずランクインするO社の医療保険のもっともシンプルなプランで、30歳、40歳女性の保険料のイメージを掴んでおきます。(2017年12月にパンフレットを元に試算。)

  • 30歳女性
  • 日額5000円
  • 保険期間:終身
  • 払込期間:60歳
  • 先進医療特約付加
  • 払込免除特則なし

この場合の保険料は、月額2,621円です。一方、

  • 30歳女性
  • 日額5000円
  • 保険期間:終身
  • 払込期間:終身
  • 先進医療特約付加
  • 払込免除特則なし

この場合の保険料は、月額1,752円です。

つまり、同じ保障でも、払込期間を60歳までとするのと、一生(終身払)とするのとで、869円の差があるということです。

40代女性でもみておきます。

  • 40歳女性
  • 日額5000円
  • 保険期間:終身
  • 払込期間:60歳
  • 先進医療特約付加
  • 払込免除特則なし

この場合の保険料は、月額4,006円です。

  • 40歳女性
  • 日額5000円
  • 保険期間:終身
  • 払込期間:終身
  • 先進医療特約付加
  • 払込免除特則なし

この場合の保険料は、月額2,077円です。同じ保障で払込期間を60歳までと、一生(終身払)とするのとの差は、1,929円です。40歳では、保険料が倍ほど変わってくるので、迷われる方が多くなります。

終身払、短期払(60歳払込、65歳払込など)のメリット・デメリット

ここまでは単純に、月額保険料を見てみました。ここでは、医療保険の終身払と短期払、それぞれのメリット・デメリットを見ていきます。

終身払のメリット

  • 保険料が安く抑えられる
    • 前項で試算したとおり、月々の保険料は終身払いのほうが安くなる。
    • 現在の保険料負担抑えたい場合は終身払いを選択することによって保険料負担を軽減できる
  • 将来見直しが必要となった場合でも対応しやすい
    • 医療保障制度の改定や、医療保険の新商品が出た際に、終身払の方が気軽に見直しし易い

終身払のデメリット

  • 一生涯にわたって、保険料を払い込む必要がある
    • 何歳まで生きるかわからないので、終身継続すると払込総額が大きくなるケースがある
  • 老後も保険料を払い続けるので長生きリスクがある
    • 払込総額が大きくなるのもさることながら、2ヵ月保険料の引き落としができないと保険が失効になるなど、管理のリスクもある

短期払のメリット

  • 保険料払込総額が終身払に比べて少なくなる可能性が高い
    • 長生きなら、短期払いの方が払込総額が少なくなる可能性が高い。逆に、60歳あたりで万が一があって保険が終了になる場合は、終身払の方が総額は安くなる
  • 払込期間以降は、保険料の支払いが不要なので安心
    • 老後、保険料引き落としの管理などが必要なくなり失効のリスクがなくなる

短期払のデメリット

  • 終身払に比べて、月々の保険料は高くなる
  • 払込期間中に見直しをした場合保険料の総額が多くなるケースが多い

終身払、短期払いを選ぶポイントとは?

ここまで、メリット・デメリットを見てきました。つまりどっちがいいの?ということですが、どちらを選ぶかは、その方の考え方、性格、ライフプランによって選択するのが良いと思います。

  • 家系的にも自分は長生き!と思っていれば、短期払い
  • 働いているうちに保険料の払込みを終えたい人は、短期払い

一方、

  • そんなに長生きしないから一生払いと思う方は、終身払い
  • いまの負担を減らしたい!方は、終身払い

そして、最も大切なのは、「ライフプラン」に合った払込期間を設定することです。

ライフプランでは、現在から将来に向けての夢や目標、叶えたいこと、ライフイベントをイメージした上で、経済的な面での将来の収支をシュミレーションしていきます。

その収支上、老後保険料の捻出が困難な場合には事前に手を打たなければなりませんし、収支的に問題ないなら、考え方によって選ぶという選択になるでしょう。

もう一つ、ポイントがあります。

  • 寿命との兼ね合いで、損得は結果でしかわからない

「終身払と短期払とどちらが得ですか?」というご質問が圧倒的に多いのですが、いつ何があるかわからないからこそ備える保険。寿命が想定できないので、どっちが得かは、結果でしかわからない というものです。あくまで選ぶポイントの、参考にしてみてくださいね。

まとめ

医療保険の払込期間。終身払いと60歳払い(短期払)のメリット・デメリットをみてきました。

メリット・デメリットを知った上で、選ぶポイントとしては

  • 考え方、性格によって払込期間を決める
  • ライフプランによって払込期間を選択する
  • 寿命が関係するため、損得の結果は計算しずらい(結果でしかわからない)

といったところになります。人それぞれではあるのですが、結論としては、「今、その保険料が払えるか?」「60歳を過ぎて、その保険料が払えるか」というところが決め手になります。

払えなくては保障はなくなるのが現実です。払える払い方を選ぶというのが最良ですね。

今後を考えると

今回は、医療保険の払込期間を決めるポイントについてみてきました。

こういった部分が気になるのも、将来に向けての不安からくるものではないでしょうか。

国の年金制度、健康保険制度などをみても、今の時代、このままでは苦しくなるばかり。何かしら、手を打たないと、と漠然とした不安を抱えている人も増えています。

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