資産運用と言われると、「まとまった資金がないと始められないのでは?」「投資は難しそう」という印象があるかもしれません。
実は投資のハードルはそんなに高くなく、毎月数百円〜数万円から始められる少額投資の選択肢も増えてきました。その中でも投資初心者にも人気の投資信託。
少額投資のメリットやその具体的な方法についてお話しながら、2017ー2018年に少額でスタートできて長期投資におすすめの「投資信託」についてそのポイントをお伝えします。
Contents
少額から始める資産運用
今まで資産運用をしたことがない方は、少額投資から始める方がいいです。
貯金と違い、投資は自分の資産が減ってしまうリスクもあるわけですから、経験も知識もないうちに大きな金額で投資を始めると、想像以上に大きな損失が出てしまう可能性もあります。
投資初期のリスクを最小限に抑えるためにも、まずは少額投資を行い、経験を積んでから徐々に投資金額を増やしていきましょう。
投資信託の分類の仕方
投資信託とは、プロの投資家が自分の代わりにお金を株式や債券に投資して、その運用成果から利益を得る商品です。プロの投資家が運用する資金は私たち個人投資家から集めています。投資信託には、様々な特徴の商品があり、どの商品に投資するかを選ぶことができます。
投資する対象による分類
投資信託の種類として一番種類が多いのがこの ”投資する対象” です。具体的には日本や海外の株式や債券、不動産や商品市場などがあります。
運用方法での分類
投資信託には ”どのような方法で投資するか?” という運用方法が明確に決まっています。大きく分けると2種類。ほとんどこの2種類しかありません。
- 「アクティブファンド」
指標を上回るような投資スタイルをとるファンド - 「インデックスファンド」
指標に沿った投資スタイルをとるファンド。インデックス運用(パッシブ運用)というのは日経平均やTOPIXなどの”指数に連動”するように構成銘柄を機械的に運用するスタイルです。
一見、アクティブファンドの方が「ふえる」様に見えるかもしれませんが、インデックスファンドは何十年という単位で見るとアクティブファンドよりも利回りが高いというデータがあります。
収益の分配での分類
- 「分配金受取型」
言葉のそのままの意味で分配型とは株の分配金と同じように決まった日にお金が分配されるタイプ - 「再投資型」
再投資型とは本来分配されるお金をそのまま同じ投資信託に再び投資するタイプ
目先にお金が分配されるタイプに惹かれがちですが、アインシュタインも絶賛した「複利の力」 を生かすならぜひ再投資型を選びましょう。
募集方法での分類
- 「オープン型」
「年中募集中タイプ」です。株式や債券など比較的運用しやすく換金性に優れているものにはこのタイプ。 - 「クローズ型」
「期間限定タイプ」です。これは運用するプロ(ファンドマネージャー)の都合によっては調達資金の上限が決まっていたり、金持ち限定のヘッジファンドに多いタイプ。
手数料での分類
投資信託は手数料がかかるものとかからないものがあります。「ロード」とは手数料の意味です。
- 「ノーロード型」
手数料が無料の投資信託を「ノーロード」といいます。 - 「ロード型」
手数料のかかる投資信託はロード型といいます。
「ノーロード型」は特別扱いのような言い方をしますが、「ロード型」とはあえて言わないケースも多いです。手数料は1.0%、2.10%というパーセンテージになっています。つまり、ロード型の場合、たくさん投資信託を買うほど手数料もたくさんかかる という事になります。
少額・長期投資におすすめの投資信託を選ぶポイントとは?
- インデックスファンドかどうか
- 長期利回りが、目標の利回りになっているかどうか
- 分散投資になっているかどうか
- 同じ投資対象のファンドの中でコスト(売買手数料・信託報酬)が安いものかどうか
長期資産運用という点では断然インデックスファンドがおすすめです。
また、長期投資を前提にするなら、必ず短期の利回りでなく、長期の利回りを参考にしましょう。よく、投資信託のランキングの特集などでも半年、1年での騰落率などでランキングしているものも見かけますが長期投資に選ぶなら、短期間の騰落率に一喜一憂することなく、長期利回りが目標の利回りになっているか確認して選びましょう。
長期投資において分散投資は超重要です。例えば、前述のインデックスファンドで、先進国・新興国の株や債券を保有することは世界全体の経済に投資することになります。
そして、コストを常に意識して似たような組成のファンドならコストが最安値のものを選びましょう。信託報酬は資産を保有している期間中ずっとかかり続けるものなので、長期で見た時には利回りにかなり影響します。常に意識しておきましょう。
少額・長期投資なら積立投信!
「積立投信」は毎月一定額を購入する方法。大手の証券会社や銀行では月5000~1万円程度、ネット証券では1000円程度から積み立て可能。
カブドットコム証券やSBI証券など月500円から受け付けるところあり、指定した銀行口座から自動引き落としを利用して買い付けを継続するため、「先取り貯蓄」「強制貯蓄」機能も兼ね備えています。
長期にわたって一定額で同じ金融商品を買い続ける方法は「ドルコスト平均法」ともいい、投資のセオリーです。価格が高いときには買う量は少なくなり、価格が安いときには買う量が多くなります。毎月一定の量を買う場合に比べ、平均購入価格を下げる効果があります。
投資初心者が少額からスタートでき、リスク分散しながら長期投資をスタートするには最もおすすめの手法です。
人気の関連記事:100円で投資デビュー!?広がる100円積立投信3つの有効な投資法とは?
まとめ
少額から始める資産運用としては、投資信託がおすすめ。
6000本とも7000本ともいわれる投資信託の中から少額・長期投資におすすめの投資信託を選ぶポイントは
- インデックスファンドかどうか
- 長期利回りが、目標の利回りになっているかどうか
- 分散投資になっているかどうか
- 同じ投資対象のファンドの中でコスト(売買手数料・信託報酬)が最安値かどうか
「資産運用」「投資」というと、ある程度まとまった資金がないと始められないのではないか?と感じる方も多いのですが、そんなことはありません。月に3000円でも5000円でもできる範囲でスタートしてみるのがおすすめです。
2017年8月末時点で、10年以上の運用実績がある投信は国内に1547本ありますが、このうち10年間の成績がプラスの商品は何本かと聞かれたらあなたはどう答えますか?
答えは、何と1404本。およそ9割の商品がプラスだったというのです。少し勇気が湧きませんか?私も20代から少額ではありますが投資をはじめましたが、「長期投資」は印象としては9割、いやそれ以上のプラスです。
今日お伝えしたポイントを押さえながら豊かなセカンドライフのために、少額・長期投資を取り入れてみませんか。