マイナス金利と言われて久しいですが、保険業界では10月、11月と軒並み日本円建ての積み立て系保険が売り止めになっています。保険会社や、保険代理店は、日本円建ての個人年金や終身保険、学資保険に代わって、外貨建ての商品にシフトしようと躍起になっていますね。
しかし「リスクをとらない」日本人にはまだまだなじみが薄く、その思考を変えさせるにはもう少し時間がかかりそうです。
銀行、郵貯も、定期にしてたってすずめの涙ほどの利息。時間外にATMを利用しようものなら台無しになってしまうほどしか利息が付かないのが現状です。
そこで、少しでも利回りのいい商品で運用してみたいという欲求と、興味本位もあり、9月、10月とソーシャルレンディングで投資をはじめたのでその体験をお伝えします。(この記事は2016年11月投稿の記事です)
Contents
ソーシャルレンディングとは?
あくまでユーザー視点で管理人が理解した範囲でお伝えします。
ソーシャルレンディングは金融型クラウドファンディングと呼ばれる比較的あたらしい投資手法です。銀行預金に比べるとかなりの高利回り。ただし、まだ歴史が浅く当然償還の実績数も限られることから、「様子見」「興味はあるけど」という方も多いかもしれませんね。
そもそも、ソーシャルレンディングとは、インターネットを利用して「お金を借りたい人、企業」と「お金を貸したい人、企業」を結びつける融資の仲介サービスを利用した投資手法です。仲介業者となる企業は「貸金業としての登録」と匿名組合出資契約を募集するための「第2種金融商品取引業の登録」が必要です。
その仕組みはこう。企業側が提示する「企画・商品」「期間」「利回り」「募集金額」「最低投資金額」などの条件をみて、お金を貸したい人(投資家)は自分が投資したい案件を選び、資金をいったん仲介業者に預ける。仲介業者は、投資家から預かったお金を企業に貸し付ける。その後、企業側から毎月の配当を受け取りながら定められた期間中運用する仕組みです。
投資家のメリットは?
- 5~7%を中心に高利回りの案件が多い
- 銀行の普通預金の金利が0.02%という水準を考えればかなりの高利回り
- 1万円から投資可能など、仲介事業者によって異なるが、比較的少額から投資可能
- 銀行で金利が高いといわれる大口定期は通常1000万円から。
- 期間1ヶ月~数カ月など、融資期間が短期間のものも多く、資金を動かしやすい
- 通常銀行の大口定期で1ヶ月から10年まで
- 案件によっては毎月分配もある
投資家としては、自分の都合に合わせて期間や金額などが設定できる上、高利回りを享受できるので関心を持っている人も増えているのだと思います。
リスクもデメリットもあるよね
- 元本保証でない
- 貸し倒れリスクがあります
- 原則中途解約できない
- 銀行定期などは中途解約利率は適用になるものの解約できる
- 担保付きの案件が多いものの具体的な投資先はわからない
- 担保や保証のあり、なしの記載はあるものの具体的な投資先はしらないまま投資することになる
- 案件の運用については指図ができない
というリスクもデメリットもあります。元本保証でない(貸し倒れリスクがある)ことが投資家にとってはもっとも大きいリスクでしょうか。極端なはなし、ほかの項目はプラスになって元本分のお金が戻れば結果オーライといえるかもしれませんね。
2社口座開設、2案件運用開始の体験記
管理人は、リース、消費者金融、保険の業務経験があるためか、直観的にソーシャルレンディングという投資商品が気に入りました。後で調べてみると口座開設しやすそうな会社だけでも8社ほどあるようですが、ここでは私が口座開設、運用開始した「みんなのクレジット」と「クラウドバンク」での体験だけお伝えします。
「みんなのクレジット」を体験!
総体的に見て、みんなのクレジットは利回りが高い気がします。最大利回りは12%。近年投資家の急増が目立つ業者です。口座開設、本人確認書類の提出まですべてネットで完了できます。
投資資金もネットバンキングを利用するつもりなら、ほんとにネット上だけで投資手続きが完了できます。入力画面もわかりやすく、初心者の私でもストレスフリーでした。投資後の管理画面も見やすいと思います。
「キャッシュバックキャンペーン」や「スーパーボーナスシリーズ」といわれる案件があり、案件内容が気に入ればとてもお得。私は、特別キャッシュバックキャンペーン付の案件にを選びました。20万円以上の投資実行で配当+10,000円。かつ、もう一つキャンペーンに該当しており、さらに5,000円。期間7カ月。利回り7.2%~。
25万円の投資額に対し、15,000円+税引後利益8,238円で。23,238円のプラスになる見込みです。なかなか魅力的かと。もちろん貸し倒れもなく、償還期間もまもられ、元本も戻ったとしたら・・の話ですけどね。今後もキャッシュバックがある案件は検討していこうかと思います。
みんなのクレジットに関しては関連記事もご一読ください。
- 関連記事:みんなのクレジットに行政処分!投資資金の回収は!?こんなことに巻き込まれようとは!
- 関連記事:みんなのクレジット行政処分から1ヶ月!償還されたのか?
- 関連記事:みんなのクレジット続報!行政処分から2ヶ月!今のところ無事償還されているらしい!?
「クラウドバンク」を体験!
もうひとつ、クラウドバンクでも投資してみました。こちらは私がみた限りその時期にはキャンペーンなどは行っていなかったように思います。申し込みから受付、口座開設、本人確認書類の提出がその都度メールでやりとりされ、口座開設申し込みから、投資資金の受付完了までに9日間かかりました。
案件は募集開始から募集終了まで1週間ほどのものもあるため、関心があれば、口座開設までは済ましておくことをおススメします。案件によりますが、1万円という少額から投資でき、初心者には敷居が低く始めやすいかもしれませんね。また毎月分配型の案件が多いことも特徴です。
個人的には、口座開設申し込みから資金振り込み完了までに9日間は長い気がしました。募集期間が短いことを思えば不満足な点ですね。私はみんなのクレジットと、こちらの2社しかまだ投資をしていないのであくまで2社だけの比較ですが、みんなのクレジットの方が、取引画面や、案件募集の掲載画面など、ややシステム的にわかり易い気がします。
ちなみに、クラウドバンクで私が投資した案件は、目標利回り4.6%、運用期間5ヶ月です。10万円の投資額に対し税引き後1,526円の利益となる見込みです。先ほどのみんなのクレジットの案件と比べると魅力は薄いのですが、ほかのソーシャルレンディング会社も知りたいという私の希望は叶えられたので、今後の参考にしたいと思います。
まとめ
- ソーシャルレンディングとは
- 金融型クラウドファンディングと呼ばれる比較的あたらしい投資手法
- 投資家のメリット
- 5~7%を中心に高利回りの案件が多い
- 1万円から投資可能など、仲介事業者によって異なるが、比較的少額から投資可能
- 期間1ヶ月~数カ月など、融資期間が短期間のものも多く、資金を動かしやすい
- 案件によっては毎月分配もある
- リスクもデメリットもあり
- 元本保証でない
- 原則中途解約できない
- 担保付きの案件が多いものの具体的な投資先はわからない
- 案件の運用については指図ができない
- 2社で口座開設、2案件運用開始した体験記
- みんなのクレジット
- クラウドバンク
普通預金や定期などに預けていてもお金は一向に増えませんから、まずは、少額、短期間の案件からでも投資を始めてみるというのもアリだと思います。「企業活動に参加する」「経済活動に参加する」そんな風に思えば、経済の動向やお金についてもっと身近にもっと関心をもって情報収集するようになるかもしれませんね。
注意点は募集期間が短いため、興味があれば口座開設までは済ませておくというのがいいタイミングで好条件の案件に投資するポイントになりますね。