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確定申告の変更点2019年版(平成30年分)とは?

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2019年、早くも1月下旬。確定申告に時期がやってきました。毎年確定申告をしている人も、今年初めて確定申告する人も、2019年版(平成30年分)の確定申告の変更点について押さえておきましょう。

2019年(平成30年分)確定申告の期間

  • 2019年(平成31年)2月18日(月)~3月15日(金)

2019年確定申告の変更点とは

配偶者控除、配偶者特別控除範囲の拡充

働き方改革のひとつとして、税制上の控除を拡充することで就業調整を意識しなくてもいいように、所得税の上での「103万円の壁」を150万円まで引き上げる改正がありました。それとともに、納税者本人が高所得者になる場合には段階的に控除が減少していく仕組みに変更になっています。

納税者の所得の条件とは

この控除を受けられる前提として、納税者(控除を受ける方)の合計所得金額が1,000万円以下であることが条件です。なお、所得金額は収入金額(売上など)から必要経費を差し引いた儲けのことをいいます。

個人事業主の方で、配偶者について青色申告の「青色事業専従者の必要経費算入」や白色申告の「事業専従者控除」の適用を受ける場合には、そもそも配偶者控除や配偶者特別控除を受けることができませんのでご注意ください。

控除額は納税者の合計所得金額と配偶者の合計所得金額の両方に応じて決まる

  • 配偶者の合計所得金額が38万円以下...配偶者控除
  • 配偶者の合計所得金額が38万円超123万円以下...配偶者特別控除
  • 配偶者の合計所得金額が123万円超...適用なし

納税者本人の合計所得金額は、900万円以下、950万円以下、1000万円以下の3通りに分類されます。1,000万円を超えると控除は受けられません。

2019年に行う医療費控除の申告は、医療費の領収書提出が不要

この変更は昨年からスタートしています。領収証は不要となり「医療費控除に関する明細書」への記入でOKとなりました。2019年の医療費控除の確定申告に必要な書類一覧は以下の通りです。

  • 給与所得者は勤務先で配られた源泉徴収票
  • 医療費の領収書やレシート(合計額の計算のため、提出はしない)
  • 医療費通知(健康保険から送られた「医療費のお知らせ」等があれば転記することで簡単に明細書が書けます)
  • 交通費の領収書(タクシー代など、提出の必要なし)
  • 医療費控除の明細書
  • 確定申告書A様式
  • マイナンバーの本人確認書類の添付台紙

なお、領収書やレシートの提出は不要ですが、自宅で5年間保管する必要があります。

確定申告書に添付する控除証明書は「電磁的記録印刷書面」もOKに

生命保険料控除や地震保険料控除、寄附金控除について控除の適用を受けるためには保険会社等が発行した控除証明書原本の添付が必要でしたが、改正により「電磁的記録印刷書面」もその範囲に加えられることとなりました。

e-Tax利用の簡便化

所得税そのものの改正ではありませんが、平成30年(2018年)分の確定申告書を提出する時期になる平成31年(2019年)1月以降には、e-Tax利用の簡便化が図られています。

今回の簡便化により、「マイナンバーカード方式」と「ID・パスワード方式」の2つの方式が用意され、自由に選択できるようになりました。

スマホ等での申告も可能に(一部の方対象)

平成31年1月から、国税庁HPの「確定申告書等作成コーナー」では、スマートフォンやタブレット(以下「スマホ等」といいます)でも所得税の確定申告書の作成ができるようになりました。

給与所得者(年末調整済み)で、医療費控除又はふるさと納税などの寄附金控除を適用して申告する人は、スマホ専用画面を利用することができます。

まとめ

確定申告も以前に比べ、だんだんと簡便化され、昔ほど確定申告準備の時間や労力がかからなくなってきたように感じます。

ただし、前述の「ID・パスワード方式」のIDに関しては、税務署で職員と対面による本人確認を行った後に「ID・パスワード方式の届出完了通知」が発行される、という手続きがやや手間な印象でした。

これについては、平成31年1月からマイナンバーカードとICカードリーダライタを使って、自宅等から確定申告書等作成コーナーでID・パスワード方式の利用届出書(電子申告・納税等開始(変更等)届出書)を送信することでも利用できるようになりました。毎年何かしら変更があるようです。

税制の改正や、制度の変更などありますので、確定申告は毎年している・・という方であっても毎年確定申告前には確認するようにしましょう。

今後を考える

確定申告をされる方の中には、副業で収入があって初めて確定申告をされる人もいるかもしれませんね。これからの時代、なんとなく過ごしているだけでは苦しくなるばかり。
何かしら手を打たないと、と漠然と感じている人も増えています。

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