実際に自分たちの老後にはいくら受給できるの? と気になるところですが、数十年後の値を正確に知ることは難しいもの。自分のねんきん定期便をしっかり確認して自分の年金受給額を知っている人も多くありません。
ですが、現在の受給者の状況はわかります。2018年の年金受給額の平均はいくらで、国民年金、厚生年金の金額はどうなっているのでしょうか。また、独身や女性の年金受給額に驚きの声も!2018年最新の情報をお伝えします。参照するデータとしては「平成28年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」を利用します。
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国民年金(老齢基礎年金)の平均支給額は55,464円
国民年金(老齢基礎年金)の平均支給額は55,464円となっています。ただ、支給額上限は年間779,300円になりますので、毎月の支給額は64941円が毎月の上限であることが分かります。
これは40年間の保険料を全額納めた方の支給額になり、実際に支給されている国民年金(老齢基礎年金)の平均支給額とは9,477円乖離していることが分かります。
なんとなく、データをみて65,000円か・・と思っていましたが実際の平均はさらに下回るというのが現実ですね。
厚生年金(老齢厚生年金)の平均支給額は147,927円
厚生年金(老齢厚生年金)の男女平均は147,927円になっています。厚生年金(老齢厚生年金)は納付期間に加えて現役時代の所得も支給額に関連することから男女の差も大きくなっています。
厚生年金は男女差が大きい
男性の厚生年金(老齢厚生年金)平均支給額は166,863円であることに対して、女性の厚生年金(老齢厚生年金)平均支給額は102,708円になっています。
独身世帯の老後の生活費は平均156,404円であることから、男女ともに、公的年金だけでは老後生活費に不安が残るというのが現実的なようです。
国民年金にも男女差がジワリ!女性の金額に驚き!
「平成28年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によれば、国民年金受給権者の受給金額(月額)は、全体では、月額6万円台を受給している層が一番多く、平均は5万5464円。全体の半分以上が5万円以上の支給となっています。
ところが、女性だけを見ると様子が変わってきます。女性の最多層は月額6万円台で29.9%となっていますが、5万円台も23.5%あり、3万円台から7万円台まで散らばっているのがわかります。月額3万円台はもちろん、6万円台でも生活費としては厳しいところでしょう。
国民年金の計算方法は、年金を納めた期間(もしくは、免除などの期間)に比例して年金受給額が決まるという単純なものです。女性の場合は、年金の加入期間が少ない人が多いということですね。専業主婦が任意加入だった時代に加入していたかどうかで年金額の差が出ているのでしょう。
片働き・共働き・男女のケース別
- 独身で会社勤めをしていない人平均 55,464円
- 独身で会社勤めをしてきた男子平均 144,652円
- 独身で会社勤めをしてきた女子平均 114,045円
- 既婚で片働き(男子)世帯平均 200,116円
- 既婚で片働き(女子)世帯平均 169,509円
- 既婚で共働き世帯平均 258,697円
以上がケース別の平均額になります。ただし、あくまで平均であること、実際にはそこから社会保険料と税金が差し引かれることなど勘案すると、独身の女性では特に、公的年金の不足分を自助努力で準備する必要性を痛感させられます。
まとめ
- 年金支給額の月額平均(厚生年金、国民年金の合算):約15万円
- 男性の月額支給額の平均:約17万円
- 女性の月額支給額の平均:約10万円
- 年金支給額の月額平均(国民年金のみ):約5万円
- 夫婦の場合の平均を見てみると、
- 共に会社勤め:約27万円
- 共に会社勤めでない:約10万円
- 男性が会社勤め:約22万円
- 女性が会社勤め:約15万円
- 独身の場合の平均を見てみると
- 男性(会社勤め):約17万円
- 男性(自営業):約5万円
- 女性(会社勤め):約10万円
- 女性(自営業):約5万円
あなたの場合は、将来的にどのケースに相当するでしょうか?
私の場合は、会社勤めだった期間はあるものの、独身女性自営業に当たります。将来の年金は月額5万円程度。ねんきん定期便で確認しても5.5万円程度でした。
おそらく公的年金だけで十分安心という水準の世帯はそう多くないと思います。なんらかの自助努力が必要な時代になっています。
今後について考える!
今の時代、国の年金制度、健康保険制度などをみても、このままでは苦しくなるばかり。何かしら、手を打たないと、と漠然とした不安を抱えている人も増えています。
あなたはいかがですか?
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