貯蓄・投資

老後に3000万円の資産をつくるには?セカンドライフを豊かにする具体策はコレ!

投稿日:2017-10-03 更新日:

老後を暮らしていくには、いくら必要で、どうやって対策をすればいいのでしょうか。セカンドライフ資金については、ご相談も多く、みなさん「老後」という、未知の世界に漠然とした不安を抱えているのが伝わってきます。

老後資金を用意するなら、早ければ早いほうが有利です!とお伝えしています。なぜなら元本を利回りで増やし続ける「複利効果」を得られるからです。

「老後3000万円は必要」とあちこちで見かけるようになり、3000万円という数字がポイントにもなっています。今回は老後資金3000万円の資産をつくる方法についてお伝えします。

また、3000万円の資産ができたとしても、取り崩すだけの生活ではやはり不安です。セカンドライフを豊かにする具体策もみていきましょう。

35歳、老後3000万円を貯めるには?

そもそも老後って何歳?

まず、いわゆる老後を何歳からとするかによっても結果は大きく変わります。ここでは、現状老齢年金がうけとれる65歳からを便宜上老後と呼ぶことにします。

例えば、いま35歳の人なら、毎月いくら貯めれば65歳時に3000万円の資産にすることができるのか?実際に見てみましょう。

35歳の平均貯蓄額は?

まずは、35歳の人が既に貯蓄としてもっている金額の平均をみてみましょう。2014年に実施した、「民間給与の実態調査」によると、35歳~39歳の男性で平均502.1万円、35歳~39歳の女性で平均292.5万円でした。

例えば、手元にお金が500万円ある場合。そのうち200万円を投資して、もし年3%の利回りが得られれば、30年後には約485万円になります。これは、毎年の利益をそのまま運用元本に加え、増えた元本にさらに利回りがついて増える、という“複利効果”があるからです。

つまり、いまの500万円のうち、300万円は安全資産として、残り300万円を複利で3%で運用したら、安全確実な300万円+投資した200万円+運用益285万円=785万円になります。

ちなみに、3%の年利は元本保証の商品ではあり得ませんが、投資の世界でかつ、30年という期間を味方につければ非常にリアルな数字であり、大きなリスクを取らなくとも実現可能な数字です。

35歳から65歳までの30年いくら積み立てればいいか?

具体例で今から必要な貯金額を算出してみましょう。先程の手元にある500万円のうちの200万円を年3%で運用したとして、元利合計で785万円になることをお伝えしました。

65歳時点に3000万円の資産を構築するには、3000万円-785万円=2215万円必要ということになります。

運用をせず貯金で2215万円貯めようとすると、1ヶ月の積立額は単純に「2215÷30年÷12ヶ月=61527円」毎月61,527円となります。

もし、じっくり運用商品を利用して長期投資で年3%が確保できるとすると、毎月の積立額は38,178円となります。

こうしてみると、現在の貯蓄が500万円の場合であっても、65歳時点で3000万円の老後資産を作るのも不可能な数字でない気がしてきませんか?

セカンドライフを豊かにする具体策とは

例えば、35歳でいま現在の貯蓄額が500万円だったとしても、「投資」を取り入れえば資産を3000万円にすることは非現実的なわけではないことはおわかりいただけたでしょうか。

ただし、逆に「預金」だけで老後資金を3000万円にするとなると結構大変です。単純に今ある500万円は500万円のまま。残り2500万円を積み立てるとしたら、毎月約7万円の積立が必要になります。

投資をしないことこそリスクといわれる所以はこの辺りにありそうです。

不安の原因をとりのぞく

そもそも老後が「不安」というのはどこから来ているのでしょうか?

多くは、労働収入が途絶え、支出がいくらかわからない・・という漠然とした不安です。さらに健康上の不安として、病気・介護状態に対する漠然とした不安もでてきます。

まず収入の確認は、ねんきん定期便を確認することで、何歳から年間いくら年金として受け取れるか確認することができます。個人年金や確定拠出年金の準備がある人は、公的年金にそれらの年金額を足せばほぼ収入金額は確認できます。

次に支出の確認ですが、60代になっても実は、そんなに今と劇的に生活スタイルや生活費用が変わるというはありません。もちろん現在教育費がかかっている家庭では、その教育費はかからなくなり、住宅ローンを組んでいる家庭なら、住宅ローンを完済すればその支出はなくなります。

今より少しスモールダウンするイメージかもしれませんね。ただし、その変わりに今より医療費は増えるかもしれません。

少し落ち着いて、老後の支出と収入を確認するだけでも「漠然とした不安」はかなり小さくすることができると思います。

具体化した不足分を補う手段を考えて実行する

65歳までに3000万円の老後資産が作れていたとして、月に10万円ずつ取り崩すと90歳で残高がゼロになります。

年3%の運用の原資となる38,178円(約4万円)を今ある収入から捻出するというのも1つですが、そもそも収入が1ヶ所だけ、例えば労働収入だけというのは、リスクがあります。収入の柱を複数持つことが必要です。

個人的には4つの収入の柱を持つことを実践しています。4つの収入の柱とは、給与収入、事業収入、不動産収入、配当収入の4つです。

配当収入、不動産収入、印税などは不労所得であり、定年がありません。老後になって労働を辞めても入ってくる収入です。

事業収入は、起業する、副業することから得る継続収入。副業は会社によって就業規則で禁止されている場合も多いかと思いますが、2016年10月に政府は企業へ就業規則を見直す時に必要な仕組などを盛り込んだガイドラインの作成に取り掛かりました。(2016年12月現在)

これは会社員が副業・兼業をしやすくするものです。世の中も時代も少しづつ変わりはじめています。先程の毎月の積立の資金を副業で生み出すことができれば、老後の資金も作れ、老後に「働き先がない」不安も解消できてまさに一石二鳥です。

まとめ

「老後資金3000万円」とひとことで言ってしまうと、「そんなの無理です」と言われる方も多いのですが、時間を味方につけて、じっくりと年3%を目標に投資を組み入れていくことで、実現可能なプランニングであることをお伝えしてきました。

その具体的金融商品の紹介は別の記事でさせていただくとして、投資信託、個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)、外貨預金、NISAなど投資初心者でもとっかかりやすい積立に適した金融商品は色々あります。

さらに、その積立する原資を副業で生み出すことができれば、老後の資金も作れて、収入の柱も増やせて一石二鳥です。もし、これまで、「副収入を得る」という発想がさらさらなかった!という方なら、いまも豊かに、老後も安心して豊かに過ごすために、発想を変えて行動してみる!という選択肢もアリかもしれません。

いっしょにがんばりましょう。

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