貯蓄・投資

家計簿のデメリット!家計簿をつけてもお金は貯まらない!?貯金簿で貯まる体質に!

投稿日:2017-09-22 更新日:

家計簿をつけているのになぜかお金が貯まらない!そんな相談をいただくことがあります。FPという仕事がら、「やっぱり家計簿つけていますよね!?」と聞かれることも多いのですが、実は私は家計簿はつけていません。

いわゆる新婚だった頃は毎日「しらゆり家計簿」とレシートをにらめっこして1円単位まで収支を合わすことに時間を掛けていました。振り返ればそれはそれで楽しかったのですが、でも実は“毎日記録する”という時間と労力が掛かる割に成果が少なかった記憶があります。

1円単位まで収支があったら「やった!」という感じで、収支合わせに終始してしまい、大事な振り返りをしていなかったんですね。

今日はあえて、家計簿のデメリットを確認しつつ、楽しく自然に貯まる体質に変化できるいま話題の貯金簿についてお伝えします。

家計簿のメリット・デメリットとは?

「家計簿」には、きちんと家計管理できる人の“必須アイテム”といった印象があるようです。「家計簿をつけている」というとシッカリ者のイメージがありますがイメージだけかもしれません。家計簿のメリットを挙げてみると

  • 月々の支出が把握できる
  • 家計を節約する意識が生まれる
  • 夫婦間の話し合いがしやすい

こんなところでしょうか。確かに、使いすぎている費目がわかったり、数字として収支を共有することで、夫婦の話し合いのきっかけにはなるかもしれません。

ただし、支出を把握し、節約意識が生まれ、夫婦間で話し合っても貯蓄は増えません。それどころか、こんなに時間と労力を掛けて家計簿をつけているのに貯まらないと自分を責めてしまったり、日々の細かな節約に意識がいって生活も家族関係も窮屈になったり、意外にキッチリつけている家計簿が喧嘩のもとになったりするケースもあります。

そもそも家計簿をつける目的を、家計改善のためにつけるものと思っている方は多いのではないでしょうか。確かに間違いではないのですが、家計簿の本来の目的は「正しいお金の使い方」になっているかどうかのチェックです。家計簿は正しいお金の使い方を身に付けるためのツールなのです。

なのに、家計簿をつけることだけに満足して、昔のわたしがそうだったように、その先の支出の分析をしないため節約につながらない人も多いですね。

なにより、家計簿を付けるだけでは“貯まる”というゴールにたどりつけないのです。その結果“私はこんなに頑張ったのに貯められない”→「家計管理はいやなこと」と思ってしまうのも家計簿の落とし穴といえます。

そもそも、家計簿は一朝一夕に効果が現れるものではありません。家計簿をつけて、「正しいお金の使い方」が身につくまでのステップは次の通り。

  1. 家計データを記録する
  2. データ記録を継続する
  3. たまったデータを分析する
  4. 改善策を検討・実行する
  5. やっと「正しいお金の使い方」が身について、貯蓄できるようになる

結構長い道のりです。家計簿をつけていてしっかり家計管理・貯蓄ができている人はこれらをしっかり実践できている人でしょう。逆に、ここに行き着くまでに多くのひとは挫折してしまいます。

貯金簿という発想!貯金簿をつけるとお金が貯まる!?

貯金簿とは

貯金簿とは家計の資産管理簿のこと。毎月の細かな収支管理を管理することも必要ですが、まずは家計の資産や負債の現状を把握することが大切です。毎日家計簿をつけるのが面倒という人にもうってつけ。私もこの方法で成功しています。

最初だけ一手間かけて、エクセルで資産管理簿を作っておけば、あとは1カ月に一度、自分の資産を記入して管理するだけ。

自分の足元をしっかりと確認しておけば、自然とお金の流れがわかり、毎月の貯金額もわかるので、今月よりも来月は金融資産残高を増やそう!貯金をしようという気持ちが芽生え、貯金の励みにもなり、お金が貯まりやすくなるというわけです。

貯金簿のメリット

貯金簿のメリットは、頻度も1ヶ月に1度で家庭の資産と負債が見える化でき、つけるのがラクで継続しやすい、資産がどれだけ増えているかわかりやすいことです。

なにより、家計簿がお金が減っていくチェックなのに比べて、貯金簿はお金が増えていく記録ですから、気持ちがポジティブで、それゆえ継続しやすい点もポイントです。

貯金簿に向いている人

家計は黒字だが、どの程度資産が増えているかはっきりしない人、預貯金、保険、株などさまざまな金融商品を保有し、住宅ローンなどもあって、資産の総額がわからない人に向いています。

貯金簿の作り方

貯金簿はまず、自分でフォーマットを作ることからはじめます。一手間かかりますが、それさえできてしまえばあとは簡単です。

貯金簿の作り方がわからないという人は、金融広報中央委員会が運営する「知るぽると」の「家計の資産管理簿」の資産負債統括表を参考にしましょう。作るのも面倒という人は、知るぽるとの「家計の資産管理簿 資産負債統括表」をダウンロードして、そのまま活用しましょう。

私は、この資産管理簿をもとに、手書きの管理簿を自前で作成しています。項目が足らなかったり、独自の項目を記入したかったりするためです。

貯金簿とは、家庭の全資産と負債の一覧表です。つけるペースはまずは月に1度。つき合いのある全銀行の普通預金と定期預金、財形の残高、解約返戻金がある貯蓄型の保険、国債、株、投資信託などの評価額をすべて書き出します。住宅ローン、車のローンなど負債があれば、それも書いてください。

貯金簿をつけてみて、全資産が増えてない、もしくは減っているようなら、家計の収支は赤字ということ。毎月の収支が赤字の家計では、「家計簿」に戻って、「正しいお金の使い方」を身につけ、まずは赤字を脱してから貯金簿に戻ってみてください。

まとめ

家計簿をつけているけど、お金が貯まらない!。そもそも家計簿を付けるのが続かない・・という方は「貯金簿」にしてみてはいかがでしょうか。

私も家計簿は挫折しましたが、貯金簿はかれこれ10年以上続いていていて毎月の家計の資産の棚卸しが楽しい作業になっています。

ネガティブな気持ちで無理して家計簿を続けるよりは、貯金簿に楽しく挑戦してみることをオススメします。

貯金簿とは、家庭の全資産と負債の一覧表です。つけるペースはまずは月に1度。何より、資産の全体像が見える化されるのがメリットです。

自分の資産の棚卸しをすることで、お金の流れもわかって、自然とお金が貯まりやすくなるはずです。ぜひ試して、時間のムダを省き、ムリをせず、ポジティブな気持ちで家庭の資産管理を続けてみましょう。

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