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定年年齢引き上げで「70歳定年」も現実味!年金、再雇用、制度に振り回されない人生を選択するための2つのポイント!

投稿日:2017-08-22 更新日:

マネー雑誌等を見ていると、「定年退職時に3000万円ないと破綻する」とか、「4000万円ないと老後貧乏になる」といった記事がよく出てきます。

これらの情報は、いまのところ、60歳定年を前提としているケースが多いようです。2013年4月に「高年齢者雇用安定法」が改正され、希望者は原則65歳まで継続して働けるようになりましたが、実際のところ、企業の定年年齢はどうなっているのでしょうか。

また、年金制度、再雇用制度など老後生活の不安は大きくなる中、制度に振り回されない人生を選択するために40代、50代の今から準備できることを考えていきたいと思います。

定年年齢引き上げで現実味を帯びできた「70歳定年」!

昨年12月には、日経新聞が内閣府が「高齢者の定義」を70歳以上に引き上げることなどを提案する報告書をまとめ、近く公表すると報じました。それまで、内閣府は高齢者を「65歳以上」と定義していました。

OECDは2012年に生産年齢人口の減少を抑えるために「定年年齢の引き上げ」や「高齢者の活用」を提言していたことなどをうけ、70歳定年も現実味を帯びできたようです。

そもそも定年とは社内規定、及び就業規則等で定めた規定年齢に達した従業員との労働契約が自動的に終了する制度の事。

定年の年齢は何歳が多い?

2013年4月に「高年齢者雇用安定法」が改正され、希望者は原則65歳まで継続して働けるようになったのですが、企業の定年年齢はどうなっているのでしょうか。

厚生労働省「就労条件総合調査」(平成28年)によると、定年制を定めていない企業が4.6%ありますが、9割以上の企業で定年制があり、そのうち一律に定年制を定めている企業では、60歳を定年とする企業が80.7%、65歳が15.2%となっています。

希望すれば働くことができるとはいえ、社内規定で定年を60歳としている企業が8割を占めているということです。

なお、一律に定年制を定めている企業のうち、勤務延長制度や再雇用制度がある企業は全体で94.1%ですが、約7割は再雇用制度のみとなっています。

定年延長義務化の経過措置について

定年延長義務化法案の施行開始は2013年4月から始まっているため、定年延長は既に開始されている制度です。しかし、突然定年が5年間も伸びるという事は、企業にとっても個人にとっても大きな負担となり、定年規定の改定などにかかる準備期間も含め、一定期間の段階的な経過措置が盛り込まれています。

2013年4月から12年間かけて段階的に定年延長義務化を達成することで徐々に制度を浸透させていく仕組みとなっていて、65歳定年制が完全義務化されるのは2025年4月からとなっています。

60歳で定年退職することも可能!?

65歳まで定年延長と聞くと「65歳まで働くことができる」と考える方がいる一方で、逆に「65歳まで勤めなければいけないのか?」と考える方もでてくるでしょう。

今回の定年延長制度では60歳以降も働くことを希望する者のみ、企業は従業員を雇用する義務を持つと定められいて、60歳以降は働かないと決めている場合は、一般の定年退職扱いとして今後も退職ができることを意味しています。

ただし、規定も各企業ごとの定年規定などで決められており、今後変更がなされてくる可能性もあります。退職の時期によって退職金が増減するケースもありますので、想定外の状況に陥ることがないよう、自社の退職規定を確認しておくことが大切です。

定年退職?再雇用?勤務延長制度?人生を自分で選択する力をつける!

現在のところ、決定しているのは65歳定年制の完全義務化までですが、高齢者の定義を70歳以上とする・・などすでに70歳定年制も現実味をおびています。

再雇用制度はありがたい制度か?

定年延長の義務化に伴い、多くの企業が取り入れているのが「再雇用制度」。再雇用とは基本的に「60歳定年」はそのままにしておき、それ以降に関しては契約を締結し直して従業員を再度雇用することである。するとどうなるのかというと、多くの場合、給料が現役時代の半分ほどになり、役職も一切なくなるというのが一般的です。

役職もなくなり、給料も半分程度。60歳にして、年上の上司のもとでの仕事。現場に戻らされるか、単純労働を余儀なくされるか・・。希望してその「働き方」を選ぶ人はいいけれども、制度の変更に右往左往させられ、希望しない働き方を余儀なくされられるのは人生の締めくくりとしてどうなのでしょうか。

人生を自分で選択するための2つのポイント

40代、50代、あなたの年齢はどうあれ、会社勤めであれば「定年」を見すえて、いずれ訪れる「定年」を意識しながら働くことが重要です。

いずれは労働環境も改善され、制度も根付いてくるとは思いますが、実際にはなかなか「今より10年間長くはつらつと働ける」状況とはならないのかもしれません。

「お金の勉強をする」

そんな中、人生を自分で選択して生きていくために、どうしたらいいのかというと、それは「お金の勉強をする」ことです。経済的な自立を手に入れるには、お金と向き合い、「国も会社も当てにせず、自分の年金は自分でつくる」という姿勢が大切です。しかも、お金の勉強は一朝一夕にはいきません。あなたが何歳であったとしても、気がついたときが始めどきです。

健康寿命をまっとうするまで働けるスキルを身に付ける

経済的にも安心な状況を手に入れたうえで、自らの選択で仕事をしない、もしくは自分の選択した働き方をするのが理想ではないでしょうか。

そのためには、自分の経験やスキルをお金に換える方法を知ったり、新しいビジネスに順応する適応力を身に付けることも大切です。現役時代のようにバリバリ働く必要もありませんし、同じではないと認識することも大事です。

自分の老後を他人の手に委ねない生き方が、人生を自分で選択する舵取りになるためには必要です。

まとめ

定年年齢引き上げで「70歳定年」も現実味をおびてきた今、60歳以降の働き方をどうするかの選択は残りの人生を左右するほどの大きな意味を持ってくるでしょう。

その時に、制度の変更によってあなたの人生が右往左往揺らぐことがないように、人生を自分で選択する力をつけておかなければなりません。

人生を自分で選択するための2つのポイントは、「お金の勉強をすること」「健康寿命をまっとうするまで働けるスキルを身に付けておくこと」の2点。

どちらも一朝一夕にはなし得ません。50代で「もう歳だから無理・・」なんて言葉は、これからの時代はナンセンス!思い立った時がはじめどき。いっしょにがんばりましょう。

今後を考える

今の時代、国の年金制度、健康保険制度などをみても、このままでは苦しくなるばかり。何かしら、手を打たないと、と漠然とした不安を抱えている人も増えています。

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