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老後を楽しく過ごすために必要なものとは?「お金に働いてもらう」は現実的か検証してみた!

投稿日:2017-08-14 更新日:

会社勤めをしている人の中には定年を待たずに早期にリタイアしたいと考える人が多くいます。特にこの発想はサラリーマンの方に多く「投資で十分な資産をつくり、早期に仕事から引退したい」と思っているようです。

一方で、自営業やフリーランスの人たちは、元気なうちは働き続けたいという人がほとんどです。そのように考えたとき、早期リタイアをするだけでは幸せというわけではないような気がします。老後を楽しく過ごすためには何が必要なのか、考えていきたいと思います。

先程の「投資で十分な資産をつくり・・」という部分で、ファイナンシャルプランナーや金融機関の営業マンが「お金に働いてもらいましょう」とセミナーやコンサルで口を揃えて言いますよね。実際、私もセミナーなどでそのようにお伝えするのですが、お金に働いてもらうこと(=投資)で失敗せず十分な資産を築くことは、実はそう簡単ではないのです。その辺りの現実も見ていきたいと思います。

老後を楽しく過ごすために必要なものとは?

少し古いデータになりますが、博報堂生活総合研究所が2011年3月に発表した、生活者が暮らしの中のどのようなことに 楽しみを見いだしているのかを把握する「生活を楽しむ調査」という調査結果をみてみると、「生活を楽しむために必要なもの」ランキングでベスト3は、1位「家族や友人、他者との関係」、2位「お金、経済力」、3位「時間のゆとり」という結果でした。

このベスト3のことを博報堂は「生活を楽しむための三種の神器」としています。実はこの調査、年代別の結果もあって、興味深いのは年代ごとにランキングに変化があることです。

40代では、先程の3位に続き、4位に「前向きな気持、夢や目標」と続き、50代では「お金、経済力」が1位にきます。4位には「健康」の文字が。60代では1位が「お金、経済力」、2位には「健康」があがってきます。

60代になって浮上する「健康」というキーワード。実は「健康」がなければ他のどの項目が充実していようとも、楽しい老後を過ごすことは難しいでしょう。「健康」のキーワードが浮上しない40代のうちから「健康」を意識することが重要です。

「お金に働いてもらう」は現実的?「自分で働く」で得られるものとは?

「お金に働いてもらって早期リタイア」というのは本当に理想でしょうか。

ロバートキヨサキが金持ち父さん貧乏父さんという本をヒットさせてから「お金に働いてもらう」をあらゆる業界人が口にするようになりました。

「お金に働いてもらう」は一理あるが全てはない!

業界人とは投資とか金融、株、先物、FXその他あらゆる金融商品の関係者、不動産業界の人などです。実際FPである私もセミナーなどで「お金にも働いてもらう」とお伝えはしています。

ただし、「自分が働かずにお金を働かせれば、貴方は楽をして巨額の資産を築けます」というのは、業界人が自分が扱う金融商品を売り込む為につかっているケースが多く、全てを真に受けてはいけません。

今の時代、「自分が働かず」は推奨できません。「楽をして」も間違い。資産運用には労働は伴いませんが、資産運用で運用益を生み出し続けるには、相応の期間と、知識と、経験と、ある意味「損失」という勉強代も必要になるかもしれません。それでも運用の世界で勝ち続ける保証はないのです。

「お金を働かせる」前に「自分で働く」の意識が老後を楽しむヒント!

お金は勝手に働いてくれるわけではないのです。あくまでも投資家が自ら判断しなければなりません。自分自身で投資する対象の中身をよく調べ、自分のリスク許容度をしっかりと把握したうえで、投下する金額を決定しなければなりません。

投資はちゃんと収益を上げることもあれば、逆にお金を減らすことだってあります。でも「自分で働く」ことでお金を減らすことはありませんよね。(事業に先行投資し、失敗するという場面はありますが。)

そもそも投資は20年、30年という極めて長い期間にわたって、日本だけではなくグローバルに分散投資をしてこそ効果が最大限発揮できるものなのです。早期リタイアした退職金や長年働いて受け取った退職金を一時金で預けて必ず殖えるなんて話は夢物語と心得なくてはなりません。

「自分で働く」ことで得られるものとは?

「働く」とは収入を得ることに他なりませんが、経済的に豊かになるだけでなく、仕事を続けることで社会とのつながりを持ち続けられるというメリットもあります。

前述の三種の神器のうち、「家族や友人、他者との関係」と「お金、経済力」が手に入るのです。報酬は、いわば感謝のしるしとしてもらえるもので、いくつになっても人に感謝されるというのは素晴らしいことです。

時間についても、現役時代ほどがむしゃらに働く必要はなく、自分の体力と時間に応じて、健康第一に社会とかかわっていく道もあるのです。

まとめ

老後生活を楽しむために必要なものとしては「家族や友人、他者との関係」「お金、経済力」「時間のゆとり」の3つがあげられます。これらは「生活を楽しむための三種の神器」とも言われています。

早期リタイアして、自分は働かず「お金に働いてもらう」生き方を理想!という声が現役サラリーマンからはよくあがりますが、「お金に働いてもらう」ことは一朝一夕でなし得ることではないと心得ることも必要です。

さらに、「自分で働く」ことで得られるのは、「お金」だけではありません。自分の体力と時間に応じて働き、人との関わりの中で感謝されるということが老後を楽しく過ごすための非常に重要なファクターではないかと思います。

豊かな老後を過ごすためには、健康でできるだけ長く働くという意識改革こそ必要ではないでしょうか。豊かな未来に向けて、いっしょにがんばりましょう。

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