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働けなくなったときに頼れる保険!就業不能保険は必要?不要?役に立つのか検証してみた!

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保険といえば、真っ先にイメージするのが、万が一亡くなった時に受け取る生命保険や入院・手術で受け取れる医療保険ではないでしょうか。

実は、FPとしても個人的にも、ほかにも注目すべき保険があります。その1つが「就業不能保険」。病気やケガで長期間働けなくなったとき、その期間の生活費を補填する形で保険金が出るてくる保険です。保険会社によって「就業不能保険」「給与サポート保険」「生前給付保険(生活保障型)」・・など呼び名はいろいろありますがここでは「就業不能保険」と呼ぶことにします。

 

2016年だけでも数本の新商品が登場し、医療保険に特約で「就業不能補償」を付加できるプランが登場するなど注目度があがっていることは間違いないようです。

注目されている「就業不能保険」は本当に必要なのか不要なのか、また本当に頼れる保険なのか検証してみました。

就業不能保険のしくみと注意点

就業不能保険とは、就業不能状態になったとき、あらかじめ決めた補償額(月額20万円とか月額30万円など)が決められた期間、支給され続けるというものです。

就業不能になることで収入が下がったり、なくなったりした分が、保険金によって補償されるため、病気やケガで働けなくなってもお金の心配をしなくてよい、ということです。

病気やケガで困った場合に使えるという意味では医療保険も同じですが、就業不能保険はあくまでも「就業不能による収入減(または無収入)状態」に備える点がポイント。したがって、病気やケガの治療費の負担が目的なら、医療保険などを利用するのがいいでしょう。

注意点はつぎのとおり。

  • 就業不能保険の支払い条件が、保険会社によって異なっており、かなり丁寧に支払い条件の項を読み比べないと理解しづらい。(保険屋さんが言うのですから間違いありません 笑)
  • 就業不能状態ならどんな場合でも補償されるわけではなく、精神疾患などは補償対象外ですので、万能ではありません。
  • 免責期間がある。これも各社条件が異なるので確認が必要。「就業不能状態になってから180日間は保障の対象にならない」や「60日間は保障の対象にならない」など違いがある。
  • リストラは対象外
  • 就業不能状態から回復したときに「保障が終了するもの」「保障期間満了まで給付が受け取れるもの」と保険会社により条件が異なるため確認要
  • 就業不能状態になっても保険料の支払いが継続するもの、保険料払込が免除になるものの二通りあるので確認要

と、保険を扱う者でもややこしくなってしまうほど、確認してほしい事が多い保険でもあります。というと、否定的に聞こえたかもしれませんが、個人的には、とても必要性を感じる保険でもあり、実際準備もしています。

ただ、新商品が出るたび、当たり前ですが、保障範囲がひろがったり、支給条件がゆるくなったり商品内容が変化していくので、加入を検討される場合には、思ってたのと違ってた!ではいざの時には済まされません、しっかり確認しながら検討されることをオススメします。

就業不能保険は本当に必要?公的補償を確認!

公的保険などもありますので、就業不能保険(所得補償保険)は絶対にないと困るというものでもありません。どんな人にとって必要性が高く、また必要ない場合とはどんなケースでしょうか。

また、働けなくなった時には公的な補償制度もあります。公的補償制度の内容を確認しつつ、就業不能保険の必要性について検証したいと思います。

傷病手当金:会社員が4日以上欠勤したら報酬日額を補償

傷病手当金は健康保険の中にある制度ですので、会社員の人が使えます(自営業の人は対象外)。

業務外で負った病気やケガの療養のため、4日以上連続で欠勤せざるを得なくなったとき、本人と家族の生活を保障する名目で、標準報酬日額(健康保険の保険料などを計算する際の基準となる額)の3分の2の金額が支給されます。収入を日額に直したときの日給が1万5,000円になる人なら、1万円が補償されるわけです。補償期間は最長1年6か月まで。欠勤が続く限り受けられます。

賃金が受けられなかったときの補償ですので、有給休暇や障害年金など、他の制度・手段を併用しての支給は停止扱いになるか、減額扱いになります。

休業補償給付・休業給付:業務中のケガによる休業の報酬日額を補償

業務中に負ったケガなどが理由の休業は、労災保険で補償されます。労災保険では治療費そのものも補償されます(療養給付)が、それとは別に、ケガによって仕事を休まざるを得なくなり、賃金が受けられなかった場合の補償もあるのです。

4日以上欠勤せざるを得なくなったとき、4日目以降の欠勤について標準報酬日額の2割相当の金額が健康保険から支給されます。日給1万5,000円なら、3,000円の補償です。

繰り返しになりますが、業務中に負ったケガであり、健康保険ではなく労災保険での対応ですので、傷病手当金と休業補償給・休業給付を同時に受け取ることはできません。

障害年金:長期的に働けない状態になったときは年金が受け取れる

重い病気やケガで働けない状態になり、その後、回復しないと思われる場合や、働くにも制限が加わるような状態になってしまったときは、障害年金という制度が利用できます。

これは公的年金の制度のひとつで、高齢になったら受け取る年金を、障害があって働けない人には早めに支払う制度だと考えるとわかりやすいでしょう。

完全な寝たきり、介助がないと生活できないような場合はもちろんですが、そこまでいかなくても、たとえば「うつ病でほとんど外出できない」「糖尿病で定期的にインスリン注射や人工透析が必要」といった場合なども対象になります。

障害年金は、まず、状態を程度の重さに応じて1~3級に分類し(審査があります。審査の結果、対象外とみなされることもあります)、それに応じた年金額が支払われますが、会社員(=国民年金と厚生年金の両方に入っている人)と自営業者(=国民年金のみの人)では受け取れる額が異なります。

障害年金の対象となる障害は、原則として、その後の回復が見込めないものですので、障害年金はその後、継続して受け取れます。65歳になって老齢年金を受け取れるようになると、老齢年金の受給に切り替わります。

就業不能保険が必要な人、不要な人(優先度が低い人)

 

という公的補償制度を踏まえつつ、個人的、かつ大まかな見解ですので参考程度にみてみてください。

就業不能保険が必要な人

  • 自営業
  • 収入減の期間に取り崩す貯蓄のない家庭
  • 会社の福利厚等で十分な保障がない場合
  • 住宅ローンのある人:(就業不能により返済が免除になる団体信用生命保険加入者は除く)
  • シングル家庭

自営業の方は公的補償が薄いうえ、収入源がその本人の手にかかっているケースが多いため、本人が就労不能となった途端、収入源が絶たれる場合も多く準備があると安心です。

働けない間は貯蓄を取り崩して凌ぐという方法がありますが、貯蓄の少ないご家庭では無理。また、貯蓄があるご家庭でも、子供の教育費やマイホーム資金など本来、別の目的で貯蓄していたものを遣わなくてはならなくなるため準備があると安心です。

住宅ローンは団信があるから安心と思っている場合でも、普通団信はあくまで亡くなった時にローン残高がゼロになる補償。入院や自宅療養ではローンはなくなりません。収入減に、医療費出費の増大に日常の生活費・・。そして普通に住宅ローンは払わなければならないのです。就労不能のために住宅ローンが払えず、差し押さえ、望まない売却・・といったことのないよう備えが必要です。

ちなみに、住宅ローンについて、個人的には金利上乗せがあったとしても就業不能補償付きの団信の加入をオススメしています。

就業不能保険が不要と思われる人(優先順位が低い人)

  • 貯蓄が十分ある
  • 配偶者に十分な収入がある
  • 会社の福利厚生等で十分な保障が受けられる

やや、心配なのは配偶者が十分収入があると思っておられるご家庭。2人が元気でしっかり収入があるうちはもちろん心配ないのですが、そういったご家庭は、2人の収入があるものとして、住宅ローンを組んでいたり、その他生活水準が高めだったり。どちらかが病気や怪我で就労不能となったとき、じゃあ、妻もしくは夫がそれまで通り働けるのか?も一考です。

ゼロになるわけではないかもしれませんが、付き添いや介護で元の収入ほどは得られないというケースもあります。

結局、どんなご家庭にも立ち止まって考えてみるべき補償ではないかと思います。

まとめ

近年注目度があがってきている「就業不能保険」について、そのしくみと注意点をみてきました。亡くなった時、いくら出る!という保険に比べ、どんな時に受け取れるか、受け取れないかの条件が保険会社各社で異なっているため、加入を検討されるときには、自分の希望する補償内容になっているかどうかしっかり確認が必要な補償です。

生命保険といえば、万が一の保障、入院の保障が真っ先に思い浮かびますが、仕事ができなくて入院もしていない在宅療養の期間というのは、長くなれば間違いなく家計に重大なダメージを与えます。

ご自分の公的補償はどんなものが受けられるかを確認しつつ、必要があれば検討してみてもいい補償だと考えます。

在宅療養が長期化する場合には可能であれば在宅ワークというのも選択肢の1つです。実際に、健康上の理由から会社勤務を辞め、在宅ワークで生計を立てている方もいます。

何が起こっても出来る限り自分らしく生きる準備を元気なうちにしておくことも必要だと思います。いっしょにがんばりましょう♪

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