貯蓄をしたいけど、なかなか貯まらない!そもそも貯金したいなんて思ったことない!という貯蓄・投資初心者さんに向けて、お金を「殖やす」「貯める」「運用する」ための考え方をお話していきたいと思います。これからお金を貯めたい、殖やしていきたいと考えられている方には、ちょっとだけ頭を整理するだけでどんな金融商品を選べばいいか、いくらくらい貯金するのがベストかなど自分で決められる様になります。
お金を整理する!
まずは、あなたのお金を整理していき、運用できる期間に分けて考えてみましょう。一般的に運用可能な期間は「短期」「中期」「長期」に分けられます。
短期資金の目安は、生活費の2か月分です。日々使うお金ですから流動性重視となり使用するまでに期間は5年未満と言ったところでしょうか?商品としては普通預金、通常預金のような商品となります。
中期資金は、既に使途が決まっているもの、住宅購入の頭金のや自動車の購入代金となどです。このお金は減らすわけにいきませんから、安全重視となります。使用までの期間は5~10年。したがって、定期預金、定期積み金個人向け国債などになります。
長期資金は、当面使う予定のないお金のため、収益性重視の運用となります。使用するまでの期間は10年以上になります。これが資産運用で使用するお金です。
時間を味方につける!
資産を殖やすためには、時間が強い味方となります。60歳時点で1000万円貯めると考えたとき、金利が1%としたら、毎月いくら必要でしょうか?
30歳からスタートすると月々24,000円で済みますが、50歳からスタートすると月々80,000円も積み立てなければいけません。
資金を積み立てるというのは、自転車で坂道を登るようなものです。始めるのが早ければ、ゆるやかな坂で楽に登れます。しかし、始めるのを遅らせてしまえば、坂道は急になってしまい、それだけ目標額まで貯めるのに苦労します。
さらに、時間は投資のリスクを小さくするというものすごい力を持っています。金利との合わせ技で効果を最大限に発揮することができます。
金利を味方につける!
金利を味方につけることを考えましょう。まず、あなたの手元に100万円あると思ってください。10年後に倍の200万円にしたいと思ったら、金利が何%あればいいでしょうか・・・?
実は、金利について『72の法則』と呼ばれるものがあります。資産が倍になる年数は72÷金利で計算することが出来ます。
これはとても役立つ法則です。銀行や郵便局に行くと金利が表示してありますよね?この法則に当てはめると銀行に持って行ったお金が何年で倍になるのかがわかります。ぜひ使ってみてくださいね。
72の法則の計算例
たとえば、現金100万円を3%で運用したらどうなるか?72÷3で24ですから24年で元本100万円が2倍の200万円になるということです。
では6%で運用したら、72÷6で12、12年で倍の200万になります。この200万を引き続き6%で運用すると、さらに12年たつと200万が2倍の400万になります。
では9%で運用したらどうなるか?9%って夢のような金利に聞こえますが、バブルの頃ってこんな金利でしたよね。保険会社が販売していた一時払い養老保険と言う商品は9%ありました。
9%で運用したら、72÷9ですから8年で100万円2倍の200万になってしまいます。さらに9%で運用し続けると400万が2倍の800万に。24年で100万が8倍の800万です。
夢のようなお話はここまでにして、現実をみましょう。今、金利の高いネット銀行の普通預金金利でさえ0.02%です。では、あなたの100万円を0.02%で運用した時、2倍となるのは何年後でしょう?
お分かりですよね。3600年です。あなたは、3600年前どんな時代だったか知っていますか?
お金を殖やしたいと考えるなら、必ず「金利」に目を向けてみてくださいね。
まとめ
お金を「殖やす」「貯める」「運用する」ためのポイント
- お金を整理する
- 使う目的や時期によって、短期資金、中期資金、長期資金にわけて考える。
- 短期、中期、長期のそれぞれの期間にあう金融商品をつかう。
- 時間を味方につける
- 目標金額に到達するのに、貯める期間が長ければ少額ですみ、貯める期間が短ければ大きな金額の積み立てが必要になる。資産構築には「長期」の考えが大切。
- 金利を味方につける
- 72の法則を理解する。資産構築には金利の活用が大切。金利の違いが資産構築のスピードに影響するので金利の恩恵を受けれる金融商品を選ぶことも大切。
あなたも、お金を整理して「時間」と「金利」を味方につけましょう。
もし今、整理するお金がない!って方は、先ずはこれから貯めるお金を、「すぐ使うお金のグループ」「この先5年~10年は貯めるばっかりでいいお金のグループ」「20年、30年使わないでセカンドライフに向けて貯め始めるお金のグループ」に別けて考えてみてくださいね。
いっしょにがんばりましょう♪