貯蓄・投資

セカンドライフ資金を貯めるならイチオシはコレ!個人型DC iDeCoで投資デビュー!

投稿日:2017-07-01 更新日:

老後難民、老後破綻などの言葉が聞かれるようになり、多くの人が老後に漠然とした不安を抱くようになりました。公的年金だけでは、老後生活費に不足すると感じる方が増えているんですね。

そんな中、個人型確定拠出年金(DC)「iDeCo」の加入者数が50万人に達したとの報道が先日ありました。2016年3月末の加入者数が25.8万人でしたから、たった1年で倍増したことになります。

世の中、非常に低金利。先日の記事にも取り上げましたが、例えば保険でいうと日本円建ての貯蓄性商品(終身、養老、個人年金、学資)は軒並み売り止めになっていて、リスク無しではお金が貯めずらい情勢になっています。

そんな中セカンドライフの資金を貯めるいい貯蓄商品はない?という質問をよくうけるので、個人的にイチオシの個人型確定拠出年金(DC)「iDeCo」のご紹介と、私の運用の途中経過をお伝えしたいと思います。老後資金の貯蓄商品の一つとして、参考にしていただければと思います。

「iDeCo」とは?

確定拠出年金(DC)の中でも、個人型として特化した「iDeCo」は、公的年金に上乗せして「自分で自分の年金を育てる」制度です。

iDeCoは最近急速に注目が集まっていますが、そもそもこの制度は今から16年前の2001年に誕生したものです。でもスタートしたときにはiDeCoという愛称はなく、「確定拠出年金」という非常に堅苦しい名前でした(今ではあまり使いませんが、日本版401kと呼んだ時代もありました)。

さらにややこしいことにこの確定拠出年金には「企業型」と「個人型」の2種類があります。同じ「確定拠出年金」という名前ではあるものの、この両者は制度の考え方が根本的に異なるものです。

企業型は企業が運営する「退職給付制度(=広い意味での退職金)」ですし、個人型は「自分で自分の年金を作るのを、国が税制優遇で支援する」という制度です。

セカンドライフ資金ならイチオシ!iDeCoが注目される理由とは?

公的年金に上乗せする私的年金の一つ「個人型確定拠出年金」が、2017年1月から誰でも利用できるようになるのに合わせ、厚生労働省は、制度の愛称を「iDeCo(イデコ)」に決めました。覚えやすい名前で認知度を高め、普及につなげる狙い。

16年前に始まったときは、これを利用できるのは自営業やフリーランス、非正規社員の人などに加え、企業年金の制度がない民間企業(主に中小企業ですね)に勤めるサラリーマンだけでした。

それが2017年の1月からは、一部の例外はあるものの、原則としては60歳未満の日本人なら誰でも加入できるようになったのです。実際、今年に入ってからの加入者の数は驚くべき勢いで増加しており、毎月ほぼ5万人近い加入者増になっていますから、数年前に比べるとそのペースは約40倍に急増しているといえます。

iDeCoの魅力はいろいろありますが、老後資金準備には特にオススメの制度(金融商品)です。その特徴を抑えておきましょう。

iDeCo(個人型確定年金)の特徴は?

確定拠出年金は、拠出された掛け金が個人ごとに明確に区分され、掛金とその運用収益との合計額をもとに年金給付額が決定される年金制度です。

確定拠出年金は、運用次第で年金額が決まるため、運用がうまくいけば年金給付額が増えます。逆に運用がうまくいかなければ掛けた金額より減るというリスクもあります。つまりメリットもリスクも自己責任の運用商品といえます。

ただし、運用商品は預貯金、公社債、投資信託、株式、信託、保険商品など決められた商品の中から、自分で選べるので、たとえば元本保証の商品で非課税メリットを最大限享受するといった形にもすることができます。

ズバ抜けて優遇されている税制のメリットとは?

確定拠出年金は、大きなメリットとして拠出時も運用時も、また受取時にも税金の優遇を受けることができるという点が挙げられます。国が推奨する制度だけあり、税制の優遇が大きいことが特徴です。

拠出時

掛金(積立額)の全額が所得控除の対象となりますので、所得税・住民税を軽減することができます。特に個人型の自営業等は掛金の上限が68,000円で、全額所得控除になるので大きな節税効果になります。

運用時

運用益が非課税となります。通常の金融商品の運用益では課税されますが、確定拠出年金として運用をしている商品には課税がされない。結果として運用益が大きくなった場合には大きな節税効果となる。

受取時

受取方法に応じて「退職所得控除」または「公的年金控除」が適用されます。

デメリットは?

  • 原則、60歳まで途中の引出し、脱退はできない。
  • 運用期間手数料、口座管理手数料など手数料がかかる。
  • 運用成果ににより、払い込んだ金額より受け取り金額が下回る可能性がある。

どんな人にオススメ?

ちなみに、管理人は41歳から確定拠出年金に加入しました。まだ401Kと呼ばれていた頃です。40歳を過ぎて、自分は自営業なので、老後の年金が国民年金だけなことが急に気になりました。歳をとったということですよね。

もう一つの理由は、平成21年から届き始めた年金定期便。自分の年金額が月6万円に満たないことを目の当たりにして、ほんとにゾッとしました。職場柄、退職金もないので、老後の生活のためには、自助努力は必要不可欠!そこで節税効果も高い確定拠出年金を選びました。

基本的に誰でも加入できるようになったので、老後資金準備が気になるすべての方にオススメしたいところですが、特に次のような方にオススメです。

  • 収入のある方→掛け金全額が所得控除になるため、節税効果が高い
  • めんどくさがり屋の方や日ごろ忙しい方→自動積立で強制貯蓄機能がある
  • 長続きせず、貯めてもすぐに引き出してしまう意志の弱い方→原則60歳前の引き出し不可

まとめ

  • 個人型確定拠出年金(DC)「iDeCo」とは
    • 運用次第で受取額が変わる自己責任の運用商品
    • 確定拠出年金(DC)の中でも、個人型として特化した「iDeCo」は、公的年金に上乗せして「自分で自分の年金を育てる」制度
  •  メリット
    • 拠出時・運用時・受取時に税制の優遇がある
    • 自動積立機能
    • 60歳前引き出し不可で資産形成しやすい
  • デメリット
    • 原則60歳まで引出し、退会ができない
    • 各種手数料がかかる
    • 元本保証でない

セカンドライフ資金の積み立てには総合的にみて最優良商品だと思っています。ただし、どの商品を選択するかによって結果は大きく変動するため、安全確実がいいのか、ミドルリスクミドルリターンがいいのか、ハイリスクハイリターンがいいのか、自分自身の意向に合ったものを選択する必要があります。

また、「配分変更」や「スイッチング」をうまく利用して、資金を殖やす気持ちも大事だと思います。現在のような低金利時代には、安全確実ばかりを追っかけていては、実は資産は目減りしてしまいます。もし0.1%の利率で安全だと思って拠出したとしたら、実は手数料でマイナスになっていたということにもなりかねません。

60歳までの残り期間と、金額のバランスをみながら、残り期間が10年以上ある間は、積極運用、残り期間が10年をきったら、安全確実なものにシフトしてくなど機動的な対応も必要です。世界情勢や金利、株式相場、為替などにも興味をもちつつあなたのセカンドライフ資金をじっくり育てていきましょう。

いっしょにがんばりましょう♪

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