ソーシャルレンディング事業者の「みんなのクレジット」が行政処分を受けたことは先日の記事でお伝えしました。みんなのクレジットに行政処分!投資資金の回収は!?
4月28日は行政処分期間中の初めての分配金支払日、償還日でした。さらに、29日は行政処分の期限でした。分配金、償還金の行方と、行政処分やみんなのクレジットのその後の動向など分かる範囲でお伝えしておきます。
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4月28日償還日の償還金・分配金が償還されました!
管理人が投資していた「第46号案件・不動産ローンファンド」が4月28日無事償還されました。前回の記事で、弁護団も立ち上がっているという話をしていましたが、管理人の投資額は少額なため費用対効果を考えて弁護団参加は見送っていました。
さらに、関東財務局から行政処分を受けたということは、逆に言うと弁護士さんの力を使っての資金回収には時間を要するであろうなという判断から静観せざるを得なかったという状況でした。
4月13日付けでみんクレのホームページに「証券取引等監視委員会の勧告と行政処分について」という文章が掲載されましたが、なんらクリアになる点はなく不安な1ヶ月。
4月29日に「弊社の金融商品取引業務の休止について」および「代表取締役変更のお知らせ」が掲載されています。
結論からいうと、4月28日償還日だった案件については、4月28日16時過ぎ、マイページ(結構簡易な個人の資産の管理画面)の運用中の資金から、払い戻し可能残高へと移動し即、インターネット上で払い戻し依頼をかけました。
その時間からすると、もっとも早くても自分の金融機関口座に着金するのは5月1日。もちろんみんクレに電話し、いつ処理が終わるか、いつ着金する予定かと問合せましたが、GW中ということもあり指定の金融機関の処理状況によって・・という回答。まあ、証券解約でも、保険の解約でも、翌日に銀行口座に返金されることはないからこれはやむ得ないかと・・。
結果としては本日(5月2日)朝イチ記帳したところ、無事分配金および償還金分着金していました!
5月29日現在、今月28日償還予定の案件は償還されたのか!?の速報記事はコチラ
今回の個人的な反省と投資家としての反省
みんなのクレジットの代表者について
正直、今回の投資にあたってスキームを理解するためにネット上を検索したりは十分したつもりですが、代表者の経歴までは全くみていませんでした。4月29日付けで代表者変更していますが、このお二人、もともと深いつながりがあるようで、しかも先に情報として知っていたら、みんクレでの投資はしなかっただろうなということがわかってきました。
【新代表者】 代表取締役 阿藤 豊
【旧代表者】 代表取締役 白石 伸生
<白石伸生氏の経歴>
1994年9月 早稲田大学在学中に「株式会社シーマ」設立。
事業内容:ブライダルジュエリー、ウエディングプロデュース
※2000年3月JASDAQに上場(コード7638)
1995年3月 早稲田大学政治経済学部 卒業
1999年3月 「株式会社シーマ」売却と同時に代表取締役辞任
1999年4月 「プリモ・ジャパン株式会社」(旧:(株)スピードグループ)を設立
事業内容:ブライダルリング(婚約・結婚指輪)専門店運営
2004年3月 「プリモ・ジャパン株式会社」をVCファンドの意向により上場企業への売却と同時に代表を辞任
(ゴールドマン・サックスから外資系投資ファンドへ譲渡)2014年ロングリーチキャピタルが220億で買収
2004年5月 「アイペット損害保険株式会社(旧:(株)スロー・グループ)」設立
事業内容:犬や猫のペット向け「共済運営業務」(現在はペットの医療費用保険)
株主:ゴールドマン・サックスから国内系投資ファンドへ譲渡
2006年5月 「株式会社スピード・ファイナンシャル・パートナーズ」設立
2007年6月 「アイペット損害保険株式会社 」をゴールドマンサックスグループに売却と同時に代表を退任
2007年9月 「株式会社レッドウォールジャパン」活動開始
事業内容:事業再生事業、ITモバイル事業
2008年3月 少額短期保険業免許を取得
2009年2月 「株式会社らいずほーむ」設立
2010年9月 「株式会社ビューティパートナーズ」設立
2012年11月 「株式会社ブルーウォールジャパン」設立
2012年3月 損害保険業免許を取得
2014年5月 「株式会社らいずほーむ」倒産
2016年4月 「みんなのクレジット」サービス開始
2017年3月 「みんなのクレジット」行政処分
2017年4月 代表を辞任して新体制に移行出典:http://valuablefx.blog.fc2.com/blog-entry-1201.html
新社長の阿藤豊氏は、2014年に倒産した「株式会社らいずほーむ」の社長でした。これら、代表者の経歴を知った以上、当時と同じように代表者の交代をした後、同様の結果になるのでは・・と危惧している投資家も多いようです。
行政処分という状況になって、慌てて調べるというなんともゴテゴテの対応は反省点。とはいえ、正直、ちょっと高い勉強代だと諦めかけていた資金が戻ってホッともしています。
すかさず立ち上がった「被害者の会」
ネット上ではすかさず「被害者の会」も立ち上がり、そちらにも参加もさせていただきました。こういった場で情報共有させてもらえたことは、今回本当に勉強にもなりました。
今後償還を控えている投資家の方はまだまだ気がきではない状況と思います。新社長の元、みんクレの再生を望むほかありません。
まとめ
3月30日関東財務局から行政処分を受けていたソーシャルレンディング事業者「みんなのクレジット」が4月28日、行政処分の期間中のはじめての分配金支払日、償還日を迎えました。
4月28日償還予定日だった案件の結論としては、管理人の投資資金も無事償還され、5月2日無事口座に着金されました。他の投資家の方も同様に分配金の支払い、償還ともなされているという情報です。
みんなのクレジットは4月29日に代表者変更をしており、今後の動向も気になります。行政処分の期間は明けましたが、期間未定の業務の休止を発表しており、投資家としては不安の募るところですが、これを機に再生をはかってほしいところです。
4月28日にみんクレに電話した際、今後はフリーダイアルを設け、移行する予定で、追ってホームページに掲載するとの情報でした。
実は4月28日にみんクレに電話した際、記録してあった移転前の電話番号にかけて、「現在使われておりません・・」のメッセージに冷や汗ならぬ脂汗がでました。
個人的にも今後も動向を見守っていこうと思います。