貯蓄・投資

みんなのクレジットに行政処分!投資金額の回収は!?こんなことに巻き込まれようとは!

投稿日:2017-04-06 更新日:

みんなのクレジットに行政処分

3月24日、証券取引等監視委員会はみんなのクレジット(以下「みんクレ」)に行政処分を行うよう、金融庁に勧告しました。

これを受け、関東財務局は3月30日、4月29日までの1カ月のすべての業務停止命令を発表しました(解約のための処理業務を除く)。顧客に対して速やかに適切な説明を行うことや、業務運営を直ちに是正すること、今後の資金繰り計画の策定などの業務改善命令も出ししました。みんクレはホームページ上で「真摯に受け止め、早急な改善に努めて参ります」などと謝罪文を掲載しています。

しかし、今回の処分を受けて、本日(2017年3月30日)、代表の白石氏が辞任の意向を表明しており、ファンド管理態勢及び社内管理態勢の構築を急務とし、その態勢が整い次第、責任の所在を明確にすべく、代表取締役を辞任するとのことなので、白石氏が改善に努めるわけではないわけで、先行きますます不透明です。

ソーシャルレンディングとは?

ざっくり言うと。
ソーシャルレンディングは金融型クラウドファンディングと呼ばれる比較的あたらしい投資手法です。銀行預金に比べるとかなりの高利回り。ただし、まだ歴史が浅く当然償還の実績数も限られることから、「様子見」「興味はあるけど」という方も多いかもしれませんね。

そもそも、ソーシャルレンディングとは、インターネットを利用して「お金を借りたい人、企業」と「お金を貸したい人、企業」を結びつける融資の仲介サービスを利用した投資手法です。仲介業者となる企業は「貸金業としての登録」と匿名組合出資契約を募集するための「第2種金融商品取引業の登録」が必要です。

その仕組みはこう。企業側が提示する「企画・商品」「期間」「利回り」「募集金額」「最低投資金額」などの条件をみて、お金を貸したい人(投資家)は自分が投資したい案件を選び、資金をいったん仲介業者に預ける。仲介業者は、投資家から預かったお金を企業に貸し付ける。その後、企業側から毎月の配当を受け取りながら定められた期間中運用する仕組みです。

投資家のメリットは?

  • 5~7%を中心に高利回りの案件が多い
  • 銀行の普通預金の金利が0.02%という水準を考えればかなりの高利回り
  • 1万円から投資可能など、仲介事業者によって異なるが、比較的少額から投資可能
  • 銀行で金利が高いといわれる大口定期は通常1000万円から。
  • 期間1ヶ月~数カ月など、融資期間が短期間のものも多く、資金を動かしやすい
  • 通常銀行の大口定期で1ヶ月から10年まで
  • 案件によっては毎月分配もある
  • 投資家としては、自分の都合に合わせて期間や金額などが設定できる上、高利回りを享受できるので関心を持っている人も増えているのだと思います。

リスクとデメリット!悪い方に焦点をあてると

  • 元本保証でない
  • 貸し倒れリスクがあります
  • 原則中途解約できない
  • 銀行定期などは中途解約利率は適用になるものの解約できる
  • 担保付きの案件が多いものの具体的な投資先はわからない
  • 担保や保証のあり、なしの記載はあるものの具体的な投資先はしらないまま投資することになる
  • 案件の運用については指図ができない

というリスクもデメリットもあります。元本保証でない(貸し倒れリスクがある)ことが投資家にとってはもっとも大きいリスクでしょうか。

「みんなのクレジット」を体験!

総体的に見て、みんなのクレジットは利回りが高い気がします。最大利回りは12%。近年投資家の急増が目立つ業者です。口座開設、本人確認書類の提出まですべてネットで完了できます。

投資資金もネットバンキングを利用するつもりなら、ほんとにネット上だけで投資手続きが完了できます。入力画面もわかりやすく、初心者の私でもストレスフリーでした。投資後の管理画面も見やすいと思います。

「キャッシュバックキャンペーン」や「スーパーボーナスシリーズ」といわれる案件があり、案件内容が気に入ればとてもお得。私は、特別キャッシュバックキャンペーン付の案件にを選びました。20万円以上の投資実行で配当+10,000円。かつ、もう一つキャンペーンに該当しており、さらに5,000円。期間7カ月。利回り7.2%~。

うまい話過ぎましたね。

みんクレの行政処分の発表を聞いて思うこと

一部には弁護団を組む動きもあるようです。ただし、個人的には、そもそも元本保証の金融商品ではありませんし、「1ヶ月の行政処分を受けた」ということは、金融庁としては逆に「詐欺ではない」と捉えたということだと思うのでどういった名目での事件にするのか非常に興味はありますが、弁護士さんになんらか依頼したとしても、投資金額がたちまち回収できるとは思えない気がしました。

何か仮差し押さえをするにも、おそらくみんクレ自体は集めた資金分を補填できるほどの資産はないでしょうし、貸出債権を仮差押するとしても、多くは親会社への融資にまわっているという現状から想像するに、親会社から回収できるなら、そもそも無事償還されていくだろうし、どれほどの効果があるか疑問に感じます。

少なくとも、処分の発表があって以降の3月末償還および、分配金は無事入金されているという情報があり(これは確かな情報です)、私自身の保留にしていた資金も極少額ですがスムーズに入金されました。4月および、夏以降の償還予定の金額が多いそうなのでそこが正念場なのかなとも思います。

処分に至った経緯を記載した文書をみると、虚偽の説明にあたる部分は多分にあるのではないかと素人目には思うのですが、その立証となるとなかなか困難かと感じます。しかもそこまでの状況を確認した上での行政処分ですので、かたち上は、そういった部分が改善されるのを待つという状況でしょうか。

「行動は早いほどいい」という意見ももちろんありますが、まだ実被害が出ていないうちにアクションを起こすことが、自分の首を締めることにならいといいなと非常に微妙な気持ちで過ごしています。今後の動向に注目です。

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