母子家庭で、住宅について、マイホームを取得するか、賃貸で過ごすか・・一度は考えた経験があるのではないかと思います。実家に戻って親元で暮らすというのも1つの選択肢ですが、他の兄妹との関係や、親との折り合い、子供の教育などの関係で、親と同居という選択肢がない場合もありますよね。
シングル家庭にとって、持ち家がいいのか、賃貸がいいのかも、置かれている状況や、収入状況などによって選択肢も異なりますし、一概にいえないケースもあります。
ただ、母子家庭だからという理由だけで、マイホーム取得をあきらめてしまっているシンママも多いのでは?でもあきらめることはありません!
ここでは、母子家庭のマイホーム取得のメリット・デメリットや、母子家庭の住宅ローン事情など押さえておきたいポイントをお伝えしていきます。
Contents
母子家庭の住宅事情は?
母子家庭の住宅の現状を見てみましょう。厚生労働省の報告(平成27年4月)によると、母子家庭の持ち家の割合は29.8%、公営住宅の割合が18.1%、民間賃貸住宅の割合が32.6%となっています。
シングルマザーの住居は公営住宅や賃貸の割合が多いのは確かですが、約三割のシングルマザーは新築か中古、いずれかの持ち家を持っているということです。
シングルという理由だけで、持ち家(マイホーム)を諦めかけていたママにはちょっと明るいデータかなと感じます。
家を買うメリット・デメリットとは?
家を買うメリット・デメリットは、シングル家庭にだけ当てはまるものではありませんが、持ち家であることのメリット・デメリットは押さえておいてほしいところです。
持ち家のメリット
- マイホームを手に入れたという満足感と安心
- 間取りを変更したり、好みの内装に変更したり自由にリフォームができる
- 老後も住む場所がある安心感
- 「持ち家」であることで社会的信用を得られる
- 住宅ローン利用の場合、団体信用生命保険に加入していることで母親の万が一の際住宅ローンの支払いがなくなる
- 万が一のときに、子供に財産として遺すことができる
- ライフプランの変化によって、売却、賃貸に出すなどお金に換える手段がある
持ち家のデメリット
- 家を買うための多額の住宅購入費用が必要になる
- 家族構成やライフスタイルの変化があっても簡単に住み替えできない
- 家を手放したいと思っても、希望の金額で売れなかったり買い手がつかなかったりする場合が多い。住宅ローンが残ってしまうこともあり。
母子家庭である私も、住宅ローンを組んでマイホームを取得していますが、自分の万が一のときに子供に住む場所だけは遺せるという安心感はすごく感じています。
母子家庭の住宅ローン事情
ローンの審査にシングルマザーであることは関係ない
「母子家庭だから」という理由だけで、住宅ローンが組めないということはありません。あくまで銀行の審査は貸した額をきちんと返済する能力があるかが重要視されます。ですので、シングルマザーだから住宅ローンで不利ということはありません。結論から言うと、住宅ローンを組んでのマイホーム取得も十分可能であるということです。
住宅ローン審査のポイントを知っておこう!
- 借入時の年齢と完済時の年齢
- 借入時最低年齢20歳 完済時期上限年齢80歳
- 年収・融資可能額・返済負担率
- 返済負担率とは年収における年間返済額の割合(住宅ローン以外も含む)で、概ね約35%以内に収まっていれば審査に通り、返済能力がチェックされます。
- 勤続年数・雇用形態・業種
- 勤続年数2年~3年以上の金融機関がほとんどですが、1年以上としている金融機関もあります
- また再就職先の職種などによっても対応が異なるケースもあります。
- 派遣社員、契約社員は継続勤務が担保されていないので、正社員より審査が厳しくなる傾向にあります。
- また、「離職率の高い業種」であるかどうかをチェックする金融機関があるようです。
- 連帯保証
- 連帯保証人は求められません。例外として、借入額のわりに年収が少ない、親の土地に家を建てる場合等は連帯保証人が必要になります。
- カードローン等のその他の債務状況や返済履歴
- 年収に対する住宅ローンの借入上限額は、住宅ローン以外の借入額も含めて審査されます。また、大変重要になるのが延滞履歴です。
住宅ローン審査の不安要素はできるだけ減らす!
自分の信用情報を確認しておく
住宅ローンの最終的な審査は、信用情報機関の情報を元に住宅ローンが組めるかどうかを判断します。
クレジットカードを持っていない、カードローンを利用していないという方も、携帯電話の分割払いで(携帯の通話料と合算されている)「延滞」があった場合も信用情報期間にデータが登録されています。心当たりがある場合には事前に信用情報機関に問い合わせてみましょう。
車のローン、ショッピングローン、不要なカード作成に注意する
住宅販売の現場で「残念!」なのは、マイホーム購入直前に車をローンで購入されている場合です。住宅ローンの返済負担率を判断する際に、返済金額に合算して判断されます。余程年収の多い方は別ですが、審査に通らなくなるか、車のローンを返済することが条件になる条件付き承認など、スムーズに住宅ローン審査が通らなくなる可能性が高くなります
ショッピングローンも同様で、返せる返せないではなく、返済負担率に影響するため、審査は厳しくなるケースが多いです。
また、住宅ローン審査直前に、クレジットカードを作成している場合にも、信用情報調査をしたという結果が残るため、不利になるケースがあります。これらは、住宅ローンを利用してのマイホーム購入を検討する!となった場合は利用がないことが望ましいです。
母子家庭のマイホームと住宅ローン選びのポイントとは?
これも、母子家庭に限ったことではありませんが、特に気にかけるべきポイントは以下の通り。
- マイホームを選びは転貸や売却も考慮する
- どのご家庭にも言えることですが、ライフスタイルの変更や、家族構成の変化なども想定し、転貸のしやすさ、売却のしやすさなども考慮しての物件選びが大切。
- 借りれる金額と返せる金額は違うと心得えて購入金額や借り入れ金額を決める
- 借りれる金額と返していきやすい金額は異なります。特にシングル家庭の場合は、自分が働けなくなった場合代わりにがんばってくれる人はいないと心得て、無理のない金額と期間の設定が必要です。
- 特に完済時の年齢は慎重に決めましょう。
- 団体信用生命は保障範囲の広いものを検討する
- シングル家庭の場合は、自分がケガや大病で働けなくなっても助けてくれる働き手がいないことを十分考慮する
- 万が一だけでなく、がん、脳血管疾患、心疾患その他、大病で仕事ができなくなったときの保障も十分に検討し、団体信用生命は3大疾病保障付き、7代疾病保障付きなど、保障内容と上乗せ金利を十分検討し対応出来るものに加入するのが望ましい
まとめ
シングル家庭という理由だけでマイホームを諦める必要はなく、マイホームが欲しい!ということであれば、手に入れるための準備を念入りにしていきましょう。
持ち家には、メリットもデメリットもあります。勢いだけでなく、長期にわたるライフプランを考えて、「我が家はどうするか」を考えてみる必要があります。
住宅ローンを組む場合には、住宅ローン審査に通るための事前の心得を確認し、通らない理由をできるだけ減らす努力も大切。また、住宅ローンを組んでマイホームが欲しいという場合には、勤務年数、社員か非正規社員かの別、年収、その他の借り入れ、など借り入れ条件を満たすことが必要なため、計画的に準備していきましょう。
歳をとってから住む場所がある安心感や、万が一の時に子供に住む場所を遺せる安心感など、メリットも大きいと感じます。母子家庭と理由だけで諦めることなく、夢を叶えていきましょう。
今後を考える
マイホームに限らず、今の時代、国の年金制度、健康保険制度などをみても、このままでは苦しくなるばかり。何かしら、手を打たないと、と漠然とした不安を抱えている人も増えています。
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