貯蓄・投資

65歳 老後平均貯蓄額は?心豊かな老後を過ごすための3つのポイント!

投稿日:2018-03-16 更新日:

FPのご相談の中でも、定年を迎える65歳までに老後資金としていくら準備しておくべきか、というご相談は多いです。現在の一般的なマネープランニングは、65歳以降の収支を確認しながら、不足分をこれから貯蓄で準備していきましょうというのが、主流のプランニングでした。

それに当たり、現在から老後までの収支を見通し、節約、固定費削減、資産運用などで目標の貯蓄額に近づけるというのがご提案の主な手法でもあります。

人生100年時代を迎えて、年金受給年齢の繰り上げや、定年延長など、人々が70歳、80歳まで働く時代になると、考え方自体を見直す時期にきているのかもしれません。

今回は、65歳時点での平均貯蓄額を確認しつつ、経済的にも安心して心豊かな老後を迎えるための3つのポイントをご紹介します。

老後の平均貯金額は2363万円!

総務省の家計調査報告(平成28年(2016年)平均結果速報)によると、二人世帯の高齢者で無職の方の金融資産は合計2363万円という結果であったことがわかります。

この数字をみてあなたはどう感じますか?そこまではないという声も聞こえてきそうですが、その理由に、1つにはあくまで平均のため、いわゆる富裕層といわれる層が平均を押し上げているという点があげられます。ということで、中央値を確認すると1567万円まで貯蓄額が減少しています。

ただし、中央値について、「貯蓄保有世帯の中央値とは,貯蓄現在高が「0」の世帯を除いた世帯を貯蓄現在高の低い方から順番に並べたときに、ちょうど中央に位置する世帯の貯蓄現在高をいう。」と記載があるように貯蓄0円世帯は中央値からは除外されているのです。そのため貯蓄0円世帯を含めるとより低い値となるといえるでしょう。

老後生活のために貯蓄はいくら必要か?の答えはライフプラン次第!

老後の貯金の平均値と中央値が分かったところで、老後の貯金はいつからいくら貯めるべきなのか?というのが、関心事であり、その金額を算出し、改善策をご提案するというのがこれまでの一般的なマネープランニングでした。

基本的には、「収入ー支出=老後資金の必要額」によって算出されます。その中で、年金はいくら支給されるのか、退職金はいくらあるのか、住宅ローンの支払いはいつまでか・・など計算の元になるデータ(数字)は確認しておく必要があります。

しかし、これまでのマネープランニングでは、基本的には老後(60歳もしくは65歳の退職後)は無収入であることを前提に計算していたために、「老後までに3000万円必要」「貯蓄できなければ老後破綻!」など、気持ちが暗くなりそうな情報が多かったというのが現状です。

ところが、人生100年時代を迎え、60歳(もしくは65歳)で無収入になる!という前提自体が変化してきています。つまり、60歳以降、どんな働き方をするか、どんな生き方をするかというそれぞれのライフプランによって、準備すべきお金は違って当然という考え方です。

心豊かな老後を過ごすための3つのポイント

人生100年時代を迎え、「豊かな老後」を迎え過ごすための準備も、これまでとは変化してきています。あなたは老後をどんな風に過ごしたいですか?

海外移住、ボランティア、趣味や経験を活かして起業、孫たちに囲まれて穏やかな生活・・などイメージする「心豊かな老後」はさまざまですが、「心豊かな老後」を迎え、過ごしていくためには「健康」「生きがい」「お金」の3つが必要です。3つのポイントについて見ていきます。

「健康」があってこその生きがい

どんなに時間があっても、どんなにお金があっても、心身の健康の不安があっては心豊かな老後の実現は難しくなります。健康であれば、50代、60代からでも、新たな分野にチャレンジすることができます。心身の健康があってこその気力体力です。

健康への投資は惜しむべきではないかもしれませんね。

健康にも影響大の「生きがい」

「生きがい」は、ワクワクしたり夢中になるものを持っていますか?と言うことです。

ボランティア活動、家庭菜園、資格取得、カラオケ、お稽古事などを、なんでもいいのですが、一人あるいは仲間と楽しみ、そして社会と繋がっているということが大事です。

「生きがい」は時間と共に変化してもいいのです。いっときは、心身ともに休息して近場の温泉めぐりでも読書でもいいですし、孫のお世話も生きがいですよね。ただし、ずっと一人では次第に社会から孤立している感が精神の健康を脅かすこともありますので、趣味でもビジネスでもいいので、自分を認めてくれるコミュニティーに参加して人や社会と繋がっているということが大事です。

「生きがい」は健康にも大きな影響を及ぼしていると考えられています。

健康で生きがいを感じる生活には「お金」が必要

世の中お金じゃない!という声もあるかもしれませんが、人生を満喫するには「お金」は絶対に必要なものです。趣味、ボランティア、資格取得、開業、孫との交流・・。どれを取っても大なり小なりお金は必要ですし、余裕資金がない、日々の生活費が不安となれば、心身の健康も脅かされ生きがいどころではありません。

という中で、これまでは、65歳定年後、貯蓄がいくらあれば安心か?という相談につながっていたのですが、実はその解決策は貯蓄だけではありません。

「健康・生きがい・お金」を手に入れる50代、60代からの過ごし方

これまでは「老後いくら貯蓄があればいいか?」というテーマが多かったように思いますが、その多くの前提は、60歳、もしくは65歳以降年金以外は無収入を前提にしたお話でした。

私の周りにも、「長年教師として勤め上げ、退職した年に亡くなった」とか、身内にも、年金を1回だけ受け取って亡くなったなど、「張り合い」「生きがい」を失くした途端、余暇を愉しむ間もなく亡くなった方が何人かいます。

また、退職を機に体調を崩したとか、心の病に罹ったとか・・やはり生きがいと心身の健康は影響しているように思います。

こういった「職場」を離れた途端に感じる喪失感を小さくするためにも、40代、50代から、職場以外のコミュニティーに参加するなど、社会や地域との関わりを作っておくことも大事です。

また、「お金と生きがい」から言えば、現役時代のようにバリバリ働く必要はなく、例えば、月に4万円~7万円の収入があれば、老後の収支に変化が出ます。

最近では、政府が副業を推奨する動きもあり、資格、経験、スキルを活かした起業や先生ビジネス、ネットショップ、ネットビジネスなど、「会社」とは別のコミュニティーに参加しつつ収入も得る!という「お金と生きがい」の一挙両得を実践している人も増えています。

節約して貯蓄だけでなく「増やしながら遣う」という発想が豊かな老後を迎え過ごすためのヒントになりそうです。

まとめ

  • 老後の平均貯金額は2363万円
  • 老後の貯蓄額の中央値は1567万円
  • 老後必要資金は、基本的には「収入ー支出=老後資金の必要額」によって算出される
  • 年金以外は無収入を前提としているため人生100年時代に合わなくなってきている
  • 老後を心豊かに過ごすには、「健康・生きがい・お金」が3大要素
  • 40代、50代から会社・家庭以外のコミュニティを関わりを持つことが大事
  • 40代、50代から老後も収入にできる副収入の柱を作ることが豊かな老後のポイント

「楽しみながら稼ぐ」「増やしながら遣う」という発想が、豊かな老後を迎え、過ごしていくためのヒントになりそうです。

今後を考える

今の時代、国の年金制度、健康保険制度などをみても、このままでは苦しくなるばかり。何かしら、手を打たないと、と漠然とした不安を抱えている人も増えています。

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