「下流老人」「老後破産」という言葉がすっかり定着し、社会問題となりつつあります。
一般的には預貯金などの金融資産500万円未満の高齢者世帯が下流とされていますが、金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査〔二人以上世帯調査〕(2015年)」によると、60代以上で金融資産500万円未満の世帯は実に4割を超え、半数近くが下流老人にあたるという結果も出ています。
今回は、老後破産を回避する方法についてお伝えするにあたり、『老後貧乏は「10通りの稼ぎ方」を知れば怖くない』(出典:DIAMOND online)の記事が非常にわかりやすく、共感したので、こちらの記事を元に解説していきます。
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学校では教えてくれないお金のこと、稼ぎ方のこと
日本と外国の「お金の教育」の違いについてはよく言われることですが、外国では、幼少期から積極的に「お金の勉強」をさせています。
アメリカの小学校ではカリキュラムに「投資の授業」が含まれていますし、教育法でも、「アメリカ人はすべからく経済教育を受ける権利と義務がある」と制定されています。イギリスでは、中学校で「経済や金融の教育」を受けます。
ところが、日本では「お金の教育」を受ける機会がないばかりか、家庭でも「お金の話」はタブーとされている風潮があります。「稼ぎ方」を教わる機会はないまま社会人になるのです。
10通りの稼ぎ方
「働いて稼ぐ」というと、給与や時給をイメージする人が多いと思いますが、頭を柔軟にすれば、それ以外にも「稼ぎ方」を挙げることはできると思います。
ちなみに、今回取りあげられていた「10通りの稼ぎ方」をご紹介してみると、
- アンケートやモニター協力に対する報酬(アンケート回答、モニター協力等)
- 制作協力に関する報酬(写真撮影等)
- モノの交換による差益(フリーマーケット等)
- シェアすることによる対価(民泊等)
- 制作協力に関する報酬(翻訳・原稿執筆・監修等)
- 業務委託に関する報酬(コンサルティング・講演・コーチング・紹介等)
- 広告宣伝協力料(アフィリエイト等)
- 株式や債券といった投資による売却(損)益・配当等
- ショップ経営(自宅の一部を活用した小物・雑貨経営やワークショップの開催等)
- 所有するモノや権利に対する対価(家賃収入等)
出典:DIAMOND online
これらをみて、あなたはどんなイメージを持ちましたか?
私は、ここに挙がった10通りの稼ぎ方のうち、4番目のシェアと、10番目の家賃収入以外は、すべていわゆる「ネットビジネス」として取り組みが可能なものであり、年齢や経験に関係なくスタートできるものだと感じました。
4番めのシェアも、提供できるものをネット上に登録し、ネットで集客するという意味ではある意味ネットビジネスですね。
月3万~7万円程度の副収入で老後破産は回避できる
生命保険文化センターが行った意識調査によると、夫婦二人の老後生活費について次の結果のような結果になっています。
- 老後の最低日常生活費は月額で平均22.0万円
- ゆとりある老後生活費は平均34.9万円
それに対し、サラリーマンと専業主婦のいわゆるモデル夫婦の年金収入は、約22万円。つまり、老後の最低日常生活費が賄えるかどうか・・という水準です。
年金以外に収入がない場合には、退職金やそれまで貯めた貯蓄を取り崩して生活していくことになります。一方、先ほどの10通りの稼ぎ方のうち、いくつかを組み合わて、月に3万円~7万円の収入が得られると状況は劇的に改善するのです。
- 65歳~80歳まで月に3万円収入を増やせる場合
年金生活に入って80歳まで15年間にわたり、月3万円のプラス収入が得られると貯蓄の取り崩しのペースを抑えることができる - 65歳~75歳まで月に7万円収入を増やせる場合
年間50万~60万円は貯蓄残高を増やすことも可能となり、健康にさえ気をつければ老後破産の不安は払拭できる
「収入を得る」ことで生まれるプラス効果とは
「10通りの稼ぎ方」のうち、1つ、もしくはいくつかの組み合わせで、月3万円と月7万円がプラスになるシミュレーションをしましたが、実はプラス効果は経済的な面だけではありません。
収入を得るということは、社会と関わることであり、人との交流が増えることで、生きがいと健康と収入の3つを維持できるという相乗効果があるのです。
先ほど、多くは「ネットビジネス」で可能とお伝えしました。「ネットビジネス」というと、自宅に篭ってひとり黙々と作業をするイメージかもしれせんが、ネットと言えども、人と人。相手(人)とのコミュニケーションがあってこそ、収入になります。
いくつになっても、稼げる・収入を殖やせる手段を持てるということは、社会とつながっていることでもありますし、社会と繋がるということは、自分の存在意義、あるいは生きがいにも繋がるものになります。
まとめ
「下流老人」「老後破産」という言葉がすっかり定着し、社会問題となりつつあります。
- あなたの家庭の老後の収入と支出を把握し、
- 不足があるとすれば、どのくらい不足で、どうやってその不足を埋めるか考える
- 不足を埋める方法の中には「10通りの稼ぎ方」がある
こういった点を知ることで、漠然とした不安は解消することができ、さらに、実際に年齢にかかわらず「収入を得る」ことで、社会と関わり人と交流し、生きがいと健康と収入の3つを維持できる相乗効果も得ることが可能になります。
稼げる・収入を殖やせる手段を持つことは、経済的な面だけでない大きな意味があるのです。
今後を考える
今の時代、国の年金制度、健康保険制度などをみても、このままでは苦しくなるばかり。何かしら、手を打たないと、と漠然とした不安を抱えている人も増えています。
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